「You burn with us! 正しいプロバガンダの為の作品」ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
You burn with us! 正しいプロバガンダの為の作品
前作までをほどよく忘れた頃に観たのですが意外と面白かったです。続き物だし前のも観たし一応最後まで観とくかなぁぐらいの軽い気持ちで観たのが良かったのかも?そりゃ、繋ぎの作品である事は否めないですし、派手なアクションを期待していた人は思いっきり肩透かしで金返せレベルだと思いますが、前作までが「所詮アメリカのライトノベル」っと感じていたので今作で一気に大人向けになった印象を受けました。
カットニスを演じるジェニファー・ローレンス、喜怒哀楽の表現が上手いですよね。特に怒ってるシーンが上手い。観ているこっちまで怒りを感化されるのはレベルの高い演技力の賜物でしょう。戦いの広告塔には打ってつけです。
プロバガンダが苦手な日本人には何となく悪い事のようなイメージがありますが、国を運営していくにはけっこう大切な事なんですよね。アメリカや中国はプロバガンダ大好きですし、誰しも「自分達がやっている事は正しいんだー」って声高に叫ぶ事を一概に否定はできないでしょう(何故か日本には反日プロバガンダが多い気もしますが・・・)。
今作は政府を転覆させる為にプロバガンダに選ばれたカットニスの表と裏がしっかりと描かれていて、なかなか見応えありました。善きにしろ悪きにしろプロバガンダって大事だよな、日本人もこれを観てもうちょっと勉強したがいいよなっと思わせてくれるけっこう渋めの作品でした。