フューリーのレビュー・感想・評価
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タイガーとの対戦シーンに尽きる
ドラマの部分はいいでしょう。大体はアレだから。
特筆されるべきは戦車という兵器の性能・機能を可能な限り描いたという点で、これは成功していたと思う。タイガーとシャーマンの性能差を描くために頭数を決めて戦わせたあたりは「戦争の悲惨さ」という視点などではなく純粋に「戦車の魅力」を映像にしたかったという制作側のマニアックな嗜好が見て取れる。それはクライマックスでのシチュエーションにも表れているわけで、ある意味ディスカバリーCH的なノリでもありますね。それが楽しいわけだけども。
この作品はそこから逆算して戦争映画としての体裁を整えたものなのでドラマとしての薄さはどうしようもないが、エンターテインメントとしてはよくぞやってくれたなと思いますね。
誰の映画?
この映画、ブラッド・ピットのためにだけあったのか。
少年兵ノーマン・エリソンをストーリーテラーにしているけど、結局は、ドン・コリアー軍曹殿の「素晴らしさ」だけを前面に出しているというわけ。パーフェクトなガイを描くというマッチョ的なアメリカ映画。
確かに、シーンそれぞれの迫力はハンパないものの、展開に味付けがないのは、残念。
そもそも、生存兵の少年の視点で語るというのは、これまたハンパないデジャブ感が。どこかで見たような、いやどこでも見るような。
「肉弾戦」が好きな方にはオススメ。それ以上でも、以下でもありません・・・でした。
悲しくて悲惨
死ぬことも生き残ることも自分に課す未来は幸せと言えるのか
タイピストの1兵卒の残酷な物語は
映画終了しても立ち上がれないくらい
深く重く
物語はフィクションらしい
いろいろ矛盾がありますが
その中にあるバックボーンを考えると
非情な
あんな若い人達が殺し合いしないといけないのかな
そう
のめり込む映画でした
普通の女子も戦う女子も
死に直面する
悲しすぎる女子達
大迫力の戦車戦
シャーマン4対ティーガー1の死闘、見ごたえありました。
その前の、歩兵を救出しながら対戦車砲潰すシーンも大迫力。
ディスカバリーチャンネルで戦車戦をCGで再現した番組やってましたが、迫力はくらべものになりませんね。
草食系兵士が最後の生き残りになるのはプライベートライアンのアパム以来の伝統なのでしょうか。
難点をただ一つだけ言わせてもらえば、最後の戦闘シーンでなぜ予備弾薬を戦車の外に積みっぱなしにしといたのでしょうか。最初からの戦車に籠城する作戦だったはずなのに。北アフリカ以来の歴戦の勇士にはあり得ない痛恨のミス。ヤマ場を作るための演出に見えてしまう。エマの死亡シーンもどうしてもわざとらしく見えてしまう。最近の映画はこれくらいわかりやすくしないと受け入れられないものなのでしょうか。
戦争嫌いの戦争兵器好き
SSからドイツ市民を守ったら、メシたかったり女抱いたりしていいんですかね。
本当はゆすりたかり略奪凌辱に近かったんでしょうね。
ティーガーが出てきたのは、もう同型の戦車の色を塗り直して敵味方とかにするのがリアリティーに欠けるからでしょうね。ガルパンの影響も少しはあるのかな。
その割には戦車の砲撃が緑と赤に色分けされて、シス対ジェダイみたいだったね。ここはなんでなんだろう、シャレのつもりかな。
戦争に反対する市民を見せしめのために街に吊るしたりするSSが一番怖いです。
夢現
この大作の大半は戦闘シーンです
臨場感抜群、観終わった後、夢現…と言いますか茫然自失の状態でした
戦争モノにありがちな、兵士たちの背景(例えば年老いた母親や故郷に置いてきた妻子など)は全く描かれていません
ただひたすらシンプルに戦闘シーンが繰り返されていきます
物語はドン(ブラッドピット)率いるフューリー号に、みるからに草食系の新人ノーマンが配属される所から始まります
ドンはノーマンに「誰とも親しくなるな」と言い、嫌がる彼に無理やり敵を撃たせます
「リタイヤする」と泣き喚くノーマンでしたが、ある出来事をきっかけに一人前の戦士に変わっていく姿は本来必要のないはずの姿であり、とても切なくなります
誰とも親しくなるな、と言ったドンですが実は誰よりも仲間を愛しています
仲間が亡くなった時の苦しみを知っているからこその発言かもしれません
この映画は色々な見方が出来ると思います
純粋に戦闘シーンを楽しむ娯楽作品として観ることも出来るでしょうし、戦争の現場を知る手段にもなるでしょう
戦争を繰り返してはいけない、という分かってはいるけれど、だからこそ非常に重いメッセージが込められています
私の唯一の不満はドンが美しい顔のまま死んでいくラストシーンです
戦争の悲惨さを伝えたいならかつてドンが独兵に対してそうしたように、ドン自身が無惨に死んでいくべきだと思いました
特に若い世代の観客に「カッコ良い」と思われてはいけないのです
戦争はカッコ良くてはいけないのです
極限状態で人はどうなるのか、おそらく全ての理由を「戦争」にして敵を撃つことしか考えなくなるのだという事がよく分かります
「理想は平和だが歴史は残酷だ」
臨場感炸裂。
この監督の作品といえば先日観たばかりの「サボタージュ」。
今回は戦争映画だ。また肉片や内臓が飛び散るのか(汗)と
イヤな予感がしたが、ブラピ効果?でその辺りはかなりソフト。
海軍や空軍が持て囃される時代に、陸軍戦車をドーンと描く
製作陣の心意気は大したもの。監督には海軍所属歴があるし、
ブラピはバックがアンジー姐さんですから、アメリカ万歳な
戦争映画になっていないところが、好意的であり挑戦的。
当時のドイツ軍が米軍相手にオロオロしないと思うんだけど。
(でもかなり無能な動きをしていた気はします^^;)
本物の戦車で撮影したことも話題になっていたけど、俳優陣の
リアル戦場体験合宿も凄かったらしい。もう二度とあの訓練は
やりたくない!って最年長ブラピはやや苦い顔でインタビューに
応えていた。しかしそういった努力が功を奏して臨場感溢れる
映像が完成されている。観ていて本当に怖い。弾が飛び交い、
大砲が爆裂する陸上戦闘シーン。首を出していて大丈夫か?と
思ったとたんにドキューン!とふっ飛ばされる。さっきまで共に
食事をしていた一般人が爆撃であっという間に死体に変わる。
兵士達の過去やそれまでの対戦などは予期させる程度に止め、
ひたすら戦闘の毎日。新兵ノーマン目線で描かれるベテラン兵の
挙動は不思議であり恐ろしくもあり孤独と恐怖に満ちているのが
分かる。だから同じ戦車内で疑似家族のような連帯感を持つ。
おそらく自分の最期を看取るのがこの仲間達になるからだろう。
フューリーと名付けられた戦車のラストを観終えると、
これはほんの一部であったと分かる。彼ら以外の戦車内でも
同じような戦闘が相次いで、多くの兵士が死んだに違いない。
(なにせSSに突破されたわけですから)
目の前で日々恐ろしい戦闘が繰り返されて、しかしこれが仕事で
あるがゆえ逃げるわけにも諦めるわけにもいかず、正義を信じて
ただ前へ進むしかなかったという現状を否応なく理解させられる。
(いや、凄まじいのなんの。後半はややドラマ構成なんですけど)
ノーマンがマシンになる瞬間
初番、身なりの汚れた(おそらく演出の意図だろう)ウォーダディが嫌がるノーマンに無理やりドイツ人を殺させる。それからウォーダディの身なりを整えさせて見せた、その姿はどことなく年をとったノーマンを思わせる見せ方をしていることから。ウォーダディことドンもかつてはノーマンと同じタイプの人間だったことが察しられる。初番に仲間の死に独りで慟哭したりクライマックス前に聖書の一文を繋ぐシーンもそれを裏付けている。だからウォーダディがノーマンを気にかける描写が浮ついてはいない、二人は擬似的な親子にあるいは兄弟にみえる仕掛けになっている。
戦争での極限状態がドンをウォーダディへと変えたのだ。
クライマックスで極限状態を体験したノーマンもマシンに変わる。これから思うに作品の本題は「戦争は無慈悲にも人を後戻りにはできない存在に変えてしまう」だろう。
そうゆう視点からすればこれは監督デビット・エアー作品である。
中盤、悲劇的なシーンでクーンアス(ジョン・バーンサル)が「死んだものは甦ってはこない」みたいな台詞をいうが、ある人気TVシリーズを思い出してしまい、思わず笑ってしまったのは我ながら場違いだったと反省。
アメリカの戦争映画
テーマが分かりづらいので、感情移入しずらい映画でした。戦車戦は十分に楽しむことができました。ドイツ人婦人との食事シーンはなにを訴えているのか、いまいちピントが合ってない気がしました。ブラッドピットのためのカッコいい死に方みたいな映画だったのかもしれません。
深い
実に良かった。いろいろなテーマが詰まっています。
最後まで見るとわかりますが、主人公は、ブラピ演じるリーダーではなく、新兵なんですね。
前半は、先輩4人が「人間の心を捨てた粗暴な人間」のように描かれ、「信仰心の厚さゆえに役立たず」である新兵と対照的な存在になっています。しかし決戦直前の、酒を回し飲みするシーンで、先輩たちも聖書の中身を熟知していることが明らかになります。
「勇敢に戦うことと粗暴は異なる」
「価値観が合わないように見えても、相手に何かが欠落しているとは限らない」
という、日常生活でも役立つ示唆があります。
最終的に、新兵だけが生き残るわけですが、そこにドイツ兵の「見逃し」が入るのがまた粋なところです。
戦争末期のドイツの内情など、批判すべきところは批判する。
しかし単なる「戦争反対」ではなく、勇敢に戦うことの意義もちゃんと訴えている。
そして、ドイツを一方的に悪者にしない。
バランスが実によくとれていて、示唆に富んでいます。
グロテスクなシーンも少なくないですが、見て損はありません。
必然性がない
戦車を中心とした画像や最近では珍しい戦場の画像がインパクトあるが、よく考えると何を伝えたいのか。戦争の悲惨さか。ノーマンは、事前に読んだレビューほど、本質が変わっていない。
無傷のノーマンを生かして何をつたえたかったのか。
インターステラーとはしごて観賞しましたが、かなりの差。インターステラーこそ、アカデミー賞に値する。
ブラッドピット以外の三人の描きかたがステレオタイプ。下品。そうはならないのではと感じた。もともと、敬虔なクリスチャンが二人も。
戦車戦は珍しく。インパクト。
パツトン大戦車軍団を思い出したが、実像はあちら。
無線つかえずなら、撤退。十字路も空爆したらよい。自暴自棄で、みな、死ななければならない必然性乏しい。
それほど重要なのに、戦車のみで。
都合よく無線使えず。なぜ、やりすごさない。こんなチームなら、アフリカから、ドイツまで、いきのこれないはず。
最後のシーンとるための設定。
がつかりでした。戦車シーンのみ、語られる作品になるとおもいます。
おすすめしませんレンタルでじゅうぶん。
数ある戦争映画の中の一つ
ブラピ、戦争映画、戦車。これで観に行くことにしましたが、結果はそこまで期待を上回るものではなかったかな。あまり感情移入が出来ず、所々首をかしげざるを得ないシーンもあったりして、残念な映画になってしまった気がする。キャストがいい、アクションとしては迫力があって良いけど、人間がうまく描ききれてない気がする。俺がキリスト教じゃないから、ピンとこなかっただけかもしれないが、やたら聖書の一節を読み上げるが、ここに深みはあるのか?
と、書きながら思ったが、冒頭で「お前は救われたことがあるのか?」という質問に答えられなかったシーンがある。現実は祈っても何も起こりはしない、と。しかし、最後に戦車から脱出した若い兵士がドイツ兵にバレるが見逃すところがあったが、あれが救われたというところに繋がるのかも。
ただ、戦争映画の金字塔「プライベート・ライアン」を越えるほどの衝撃はなかった。戦車VS戦車のシーンは興奮した。アクションは合格。
イエスはヒトラーを愛せるのか。
全然興味なかったし、ブラピの映画を1秒も楽しいと思ったことがないが、「寄生獣」の空き時間に鑑賞。そしておもしろかった。
まず冒頭から、見ている者を戦時下にブチ込む。
もうそこで一気に映画に引き込まれるし、無駄な説明や演出を省いたスマートな作りが良かったですねー。
そして何と言っても戦闘シーン。
いろんな戦争映画があるし、完成度の高い戦闘場面も色々あったが、この映画は戦闘シーンが戦車の"目線"で描かれている。それが凄く斬新で、従来とは違う興奮を覚えた。それもタダの打ち合いではなくて、無線を駆使した頭脳戦。戦車部隊の戦術なんて知らなかったから、勉強にもなった。ただし、こちらと敵との位置関係が分かりにくい場面が多い。ラストの十字路バトルなんて「300人ぐらい来ますよ!ワクワク」からいったい何時間経ってんだよってくらい戦車ん中でダラダラしてるし。グロ描写に関しては昨今の戦争映画ではあたりまえなので、特に違和感なく見ることが出来た。
戦争の残酷さをまざまざと見せつけられるし、そこは評価をすべきポイントなんだろうけど、メシ作ってくれたドイツ女子が次の瞬間に爆撃されるのは少し都合が良すぎるかな。笑
そこだけ極端すぎて違和感を感じたし、首をひねらざるを得ない。
あとドイツ女子関連だと、彼女に対するトラビスの悪態。ドンもノーマンもかなり引いてたが、僕も漏れなく引いたので、勘弁してほしかった。あいつ嫌だ。
総じて、まあまあ楽しいです。戦争映画史に名を残すかと聞かれると疑問だが、戦争という蛮行の惨さを再々再々確認させてもらった。
エグゼクティブプロデューサーがブラピだけあってとてもカッコ良く描かれているので、ワーキャーな女子は見ると良いと思います。
すごかった
戦争の怖さや悲惨さ、その中でベストを尽くす男たちの生き様が素晴らしく描かれていた。恋をした女の子も呆気なく死んでしまう。
ドイツの戦車が弾が当たっても全然破壊できず優秀だった。戦車同志は直撃しても角度によっては跳ね返す描写が新鮮だった。やっとのことで破壊して逃げ出す兵士を容赦なく銃殺していて、ドン引き。他にも引く描写はたくさんあって、戦争は怖すぎる。戦争がなかったらみんなきっといいお父さんだったり友達だったり、ナイスガイな感じがにじみ出ていた。
雰囲気の悪い食事の場面も面白かったし、最後のすごい消耗戦は恐ろしかった。
新人が数日で一人前に成長する物語でもあった。戦車は狭い車内でチームワークで機動させないといけないので、間抜けが一人でもいると大変そうだ。
「ここが家だから」と言って一台の戦車で何百人もの敵を相手に戦う事を選んだのだが、なぜそうしたのか、実のところ分からなかった。そして、ノーマンが戦車の下に隠れていたのを発見したSSはなぜ見逃したのだろう。どっちの疑問も、現実はすべて理屈で割り切れるものではなく、実際そんなこともありそうだな~と思わせる。
悲惨、でもブラピがかっこいい
ブラピ演じるドンが仲間思い男前でかっこいい
最初は戦争の酷さに目を背けたくなりがちだったけど、段々とフューリーに乗る仲間たちの絆に感動した。
最後にノーマンを見逃すドイツ軍には人間味を感じることができた。
戦争の悲惨さにこういった人間味が垣間見れるような演出は良いと思いました。
アクション描写は流石
ブラピやローガンラーマンの演技や戦闘シーンの描き方はすごいと思いました。
ただ…クライマックスの戦いはちょっと無理があったなと思います。よくあるアクション映画の設定になってしまったかなと。
あとは、プラトーンと比べると、また違ったタイプの戦争映画だと感じました。
残念ながら、戦争映画の歴史を塗り替えるまではいかないまでも、映画館で観られてよかった作品です。
さすがに借りてきたティーガーはツインメリットコーティングできないよね
確かに戦争映画としては良くできてるけど、唐突にブラビがSSって云う下りがちょっと気になった。
SS親衛隊には、反共の人たちで構成されたドイツ人ではないSS親衛隊もいたし、この親衛隊と国防軍に関しては、今でもよくわからない。
走行可能なティーガーは、北アフリカで病気で戦地を離れたロンメルの後釜として赴任したアルニムが出した戦力強化の条件として、チェニジアに配備された20台のタイガーのうちの1台。
初期型みたい。
ただ、大戦末期の1945年4月に登場するティーガーなら、搭乗員は自分の戦車の弱点熟知しているはずで、おめおめと背後はとられなかったと思う。
この頃のティーガーは、航空機にねらわれやすいから、迷彩とツインメリットコーティングしていたと思うけど、借り物だから無理だよね。
ドイツの戦車は、殆ど航空機に撃破されたと聞いているし、連合軍の航空機に凄い神経を尖らせていたから、ティーガー単独では行動せずに、必ず対空車両のヴィルベルヴィントやsdkfz7の1後期とかを配備していたと思う。
まだ存命の(94歳!)オットー・カリウス(当時のドイツティーガーのエース)が観たらなんて云うだろう。
この頃ドイツ国内にいたのはG軍集団で21軍と10軍(ロンメルの北アフリカの軍も21軍と10軍だった気がするけど)。
ただし、殆ど戦力にはならなかったと云う。
ヒトラー最後の12日間と西ドイツ映画のスターリングラードをみれば、当時の悲壮感がもっとよく判るかもしれない。
でも、アメリカ映画としてはよくできている。
十字路は神に対する象徴?
なんとなく、最後はアラモの砦が頭に浮かんだ。
ドイツ軍の民間兵の女の子は、ヒトラー最後12日間を思い出した。
善悪、良心、罪悪感関係無
戦争の時代を生きていないから
理解には至らない。
でも 知ることは必要だと思った。
生きるとか死ぬとか
良心とか罪悪感とか
善人とか悪人とか
全く関係ない世界。
何かに勝つ為にはそういう感覚が必要なのかも。
映画館を出た時、偶然見かけたおじいさん。
おそらく第二次世界大戦経験者。
あのおじいさんはこの映画を観て何を思ったのだろう。
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