フューリーのレビュー・感想・評価
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とても重いです…
戦争体験は有りませんが、本当の戦争、戦場では、この映画で観る狂気の世界が繰り広げらるのだな。と言う事は十分に伝わってきました。
観た後の感想は、とても重かった…というのが正直な感想です。
ネタバレになるので詳細は書けませんが、戦争弱者の女性の事に対しても、目をそらさず、実際に少なからず有った事が、しっかりと描かれており、制作者の意図がしっかりと伝わって来ました。
退屈な!と言う表現をされている方もいますが、これは娯楽作品では無いので、どのシーンにも作者の伝えたい意味が有る訳で、ご覧になる方は、その意図をしっかりとくみ取って見て頂けると、この映画の本当の凄さが伝わってくると思います。
娯楽作品ではありませんが、出来るなら、
大画面で音響の良い映画館で是非ご覧下さい。
あなたは、リアル戦場に放り込まれます。
・・・・う
ネタバレを避けながら単純な感想を言うと
歴史映画っぽい背景で
ブラッドピットにそっくりなスティーヴン・セガールが子分をつれて大暴れな冒険活劇 です。
この監督の過去の作風からアクション映画を得意としてるようですが、小道具など他のスタッフが良い仕事したためリアリティーがでて、脚本が浮いてしまってますね。また、尺伸ばしなのか、退屈で不快なシーンが多いです。
監督のシナリオと予算配分は大問題ですが、セット(戦車)などはなかなかよかったです。ミリタリー好きなら「わかった上」でどうぞ。
ドイツ人は見ない方がいい
ブラピ主演のブラピ監督ということで、楽しみにしていました。迫力があり、息をのむシーンが多かったです。戦いをしたことのない青年が戦争を通して成長していく、人間描写が細かく描かれていました。
アメリカとドイツとの戦争の映画でしたが、アメリカよりのアメリカ目線で描かれていたので、そこが残念でした。
派手な戦争映画でした。
良くも悪くもオーソドックスな戦争映画でした。安心して鑑賞できます。ストーリーもありきたりで、エンディングは予想通り。アカデミー賞はありませんが、好きな人にはたまりません。ほとんどダレる箇所も無く退屈せずに観られました。戦争の悲惨さを強調して人道主義に訴える映画ではありませんので、見終わって感傷に浸ることはできません。ただ面白かったです。
擬似的親子物語
所謂、戦争映画のカタチを借りた、「戦場で擬似的に発生した“父と息子”の物語」と例えれば分かり易いかもしれません。
ミリタリー好きが狂喜乱舞!ミリタリーファン垂涎!という方向での観方も勿論出来るんですけども(この映画の目玉として話題になっているティガー戦車然りね)、ただ、そこにやたら比重を置き過ぎてもいないというか、そこで終わりにしていないというかね。残虐こそが普通だった現実、これが戦争だ!戦場に身を投じるとはこういうことだ!という方でのメッセージ性も強く感じました。ブラピがこの企画に惚れ込んだ本当の要因はそこにあるような気もしましたね。
で、何故これが擬似的な“父と息子”の物語なのかというと、ブラピ演じるウォーダディーはフューリーと名付けられた戦車の頭で、そのチームに戦争経験0の新兵ノーマン君が加入する所から話は動き出すんですが、要は熟練のウォーダディーとトーシロのノーマン君の関係性が劇中で親子のようになっていくということですね。
非人間的な行いが平然と行われる、残虐極まりない現場にポンと放り込まれたノーマン君の心はずっと穏やかではいられないのですよ。激しい拒絶反応を示すんです。泣き叫んで、ゲロも吐く。全然気持ちの良い場所ではないし、所業は鬼畜の如し。そんな彼をウォーダディーがとことん追い込むんですね。甘やかさない。殴るし蹴る。許しを乞う敵兵を撃ち殺せと指示する。イヤがれば無理やりに殺させる。そうやって敵兵を殺すことのみ徹底的に教え込むんです。それが戦争だから、と。
戦場じゃあ倫理観や道徳心はひとつも通用しないので。最も捨てるべきは敵への情けだから。此処では「人間らしさ」を手放さなければならない訳です。ウォーダディーはそれをノーマンに執拗に教える。もう教育ですよね。大量虐殺なんて、そりゃ善行かどうかなんて問うまでもなく、善である訳がないってのはフューリーのチーム全員、戦場の人間、敵味方関係なく地球上の誰しも知っていることでしょう(ヒトラーとかは除きますけど)。しかし、今は戦争で此処は戦場だ、と。ヒューマニティーは必要ないし存在しない、と。
だけど、ウォーダディーはただ厳しいんじゃなくて、ノーマンにメッセージもちゃんと伝えます。「理想は平和だが戦争は残酷だ」と。行動でも伝えます。敵国の市街住民には一切手を出しませんから。此処では何が必要で、どんな行いが為されるべきか、ということ。やがてノーマンも彼の意識に感化されていく。その人間性に惹き付けられていく。まさに“父と息子”の関係になっていくんですよ。フューリーという名の家に住まう家族ですね。
そういった、こう、人間関係が、より映画にリアリティを持たせていたように思います。激しい戦闘シーンも勿論必見です。が、その手放さなければならない「人間らしさ」を、手放してしまった男達の苦悩、それが一番の見所だと思っています。
その轍が命に繋がる!
ゴォーゴォー、ズーン、ドーン!
平和を引き裂く戦争への憤怒を体現するシャーマン戦車と5人の兵士の生き様を臨場感たっぷりに熱を帯びたドラマで描き出し素晴らしい見応え。
クロスロードのラストカットが印象的。
命を託されるような勇気が伝わる秀作。
良い映画だと思う
「平和を欲するなら戦争を知るべきだ」と言う言葉があるが、自分もそう思う。
この映画は戦争や戦闘を比較的リアルに描いており、戦争を知る一つのツールになると思う。勿論 時代も地域も異なるが、地球上のどこかで今も映画同様の戦闘が行われている事を、自分も含む平和ボケの日本人は知るべきだと思う。
個人的には受け入れがたい
迫力があり、ストーリーもわかりやすいが、これだけの人が撃たれ死ぬ映画って?日本人が観てカッコいい素敵だとなってしまうなら、どうなんんだろう…。戦争はやめるべきというメッセージが受け取れるタイプの映画ではないと感じた。
救援隊長
シャイア・ラブーフの実生活を強制するためにブラッド・ピットが製作した映画という印象だ。
富と名声にとまどい、不安定になっているシャイア・ラブーフに目をかけて、彼をなんとか救ってやりたいと思うブラピが彼を出演させて・・
あまり見る価値はないけれどブラッド・ピットの人柄がニクイ
黒歴史免罪符的映画第二弾
第一弾は珍邦題の「それでも夜は明ける」。
最近「歴史認識」「歴史認識」と煩いが(苦笑)、
USにとってはこれが現時点で精一杯の、
「黒歴史認識」なのだろうか。
以前のような「ナチス」=悪の象徴といった、
ステレオタイプな戦争映画でないのはいい。
この映画もエンディングを見れば分かるように、
若い世代へのメッセージ性が強い映画だとは思う。
だが今の日本人が見てより興味を持つのは、
本物の戦車だとか、迫力ある戦争シーンよりもむしろ、
「慰安婦」がらみのシーンではないだろうか(苦笑)
実際その辺のシーンが私的にも一番圧巻だったように思う。
見終わって思ったのは、現在の世界の状況を思うと、
第二次大戦は既に遠い過去の1ページになってしまって、
まだまだ単純明快だったこの頃の反戦メッセージが、
もう現代ではリアリティーや説得力を持たないような、
そんな気がしてならない。
悪いがアジアからUSを見ると、
それでも「歴史認識」描写が甘いと思う(苦笑)
折りしも先日ここフィリピンで、
駐留米軍兵士による殺人事件があり、
沖縄と同じように地位協定問題が再燃し始めた。
なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、
自分の目の中の梁には気がつかないのですか。
なんだかんだ言っても戦勝国だものね。いまだに。
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