「すごかった」フューリー 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
クリックして本文を読む
戦争の怖さや悲惨さ、その中でベストを尽くす男たちの生き様が素晴らしく描かれていた。恋をした女の子も呆気なく死んでしまう。
ドイツの戦車が弾が当たっても全然破壊できず優秀だった。戦車同志は直撃しても角度によっては跳ね返す描写が新鮮だった。やっとのことで破壊して逃げ出す兵士を容赦なく銃殺していて、ドン引き。他にも引く描写はたくさんあって、戦争は怖すぎる。戦争がなかったらみんなきっといいお父さんだったり友達だったり、ナイスガイな感じがにじみ出ていた。
雰囲気の悪い食事の場面も面白かったし、最後のすごい消耗戦は恐ろしかった。
新人が数日で一人前に成長する物語でもあった。戦車は狭い車内でチームワークで機動させないといけないので、間抜けが一人でもいると大変そうだ。
「ここが家だから」と言って一台の戦車で何百人もの敵を相手に戦う事を選んだのだが、なぜそうしたのか、実のところ分からなかった。そして、ノーマンが戦車の下に隠れていたのを発見したSSはなぜ見逃したのだろう。どっちの疑問も、現実はすべて理屈で割り切れるものではなく、実際そんなこともありそうだな~と思わせる。
コメントする