「これが戦争の現実。悲惨だが心動かされる戦争映画。」フューリー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
これが戦争の現実。悲惨だが心動かされる戦争映画。
【賛否両論チェック】
賛:決して綺麗事だけではない戦争の悲惨さを、生々しく描き出している。1人の新兵がその悲惨さと向き合い、成長していく様も考えさせられる。
否:レーティングこそないが、惨殺シーンなどの描写が多数あるので、苦手な人には不向き。
まず、戦争の描写が非常に生々しくてリアルです。戦車内部の連携の様子なんかは勿論ですが、実際の戦闘での戦術や、占領した街での様子など、戦争の実態を赤裸々に描き出しています。その分、顔の皮が剥がれたり足が吹き飛んだりと、かなりグロい描写もありますので、ご注意を。
最初は何も出来なかったノーマンが、その戦争の惨い部分を目の当たりにして少しずつ成長をしていき、やがて〝マシン”と名付けられるまでになっていく様子が、観ていて感動を呼びます。主人公のドンが、そんなノーマンを厳しくも温かく見守る様も、ドンの人間性を垣間見られるようでステキです。
決して綺麗事だけでは語れない戦争の真実を、是非劇場でご覧下さい。
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