劇場公開日 2015年4月4日

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「かむろば村さ行くだ」ジヌよさらば かむろば村へ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5かむろば村さ行くだ

2017年5月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

寝られる

東京で銀行勤めだった高見はお金を苦に命を絶つ人々を目の当たりにして“お金アレルギー”になってしまい、お金を一切使わない生活を送る為、東北の寒村“かむろば村”へ…。

一人の男の人生行き詰まりからの再生的な設定だが、松尾スズキ監督以下あっちにもこっちにも個性派俳優だらけで真っ当な感動作である筈が無い。
お金を使わない所か、お金を見るのもダメ、触れるのもダメ。電気にもガスにも水道にも頼らない自然と一体した生活を送ろうとする。
そんな主人公に村人たちドン引き。村長曰く、「オメェ、死ぬぞ」。村人たちは携帯だって使ってる。
都会人の勘違い田舎ライフと田舎人の普通の近代ライフ。その対比がユニークでもあり、皮肉的でもある。
作風はユル~いコメディと言うか、掴み所ナシ。
この空気を楽しんでたのに、後半は思わぬ展開に。
村長の知られざる過去、その過去を知る怪しい男がやって来たりして、ちょっとした事件。ちょいちょいの過剰な暴力描写。
可笑しな登場人物たちが織り成す珍騒動をユル~く描いたコメディのままで見たかったのだが…。

豪華キャストの癖有り過ぎの怪演は見てて申し分無い。
一人一人挙げてたらキリ無いので、印象に残ったのは、女優陣のお色気。
下着姿で縛られる松たか子の熟れた身体、通帳を見ながら寝そべってゴロゴロするミニスカ二階堂ふみのパンチラ。
よろしい!

“ジヌ”とは、東北の言葉で、“銭”つまり“お金”の事。
自分も東北人だけど、使った事も聞いた事も無いなぁ…(^^;

近大