あなたがいてこそのレビュー・感想・評価
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あなたがいてこそ to ラージャマウリ監督‼️
今やインド映画界のみならず、世界の映画館において娯楽映画の旗手となりつつあるS・S・ラージャマウリ監督による2010年の作品‼️今作は言ってみればインド版「ロミオとジュリエット」‼️そんな悲劇性の香りがプンプンする物語に、インド映画特有の笑い、アクション、音楽とダンスがタップリ盛り込まれ、先の読めない展開で2時間がアッという間の秀作‼️主人公が愛用する自転車の擬人化した描写や、ちょっとあっさりした結末のクライマックス、主人公ラーム役の男優さんが全く魅力的でないとか、いろいろ言いたい事はあるけれど、そういう細かいツッコミを忘れさせてくれるパワーに満ちた作品‼️
偶然にも最悪なオッさん。 インド流「ロミジュリ」は血の気が多い💦
知らず知らずのうちに一族の抗争に巻き込まれることになった男ラームの受難と、美しき令嬢アパルナとの恋を描いたアクション・ラブコメディ。
監督/脚本は『マガディーラ 勇者転生』の、巨匠S・S・ラージャマウリ。
1923年公開の映画『荒武者キートン』のリメイク作品。
鑑賞中、「めっちゃジャッキーの映画みたい笑笑」と思っていたのだが、ジャッキーじゃなくてキートンだったのね。
バスター・キートンといえばジャッキーが敬愛してやまない映画黎明期のアクション喜劇スター。やっぱキートンの映画くらいは押さえておかないとなぁ。一本も観たことないんだよね💦
壮大な叙事詩やド派手なアクション映画を得意とするラージャマウリ監督にしては珍しい、純粋なコメディ映画。
いや、まぁ実はメインヴィジュアルからは予想もつかないほどに血の気の多い映画なんだけど、他のラージャマウリ作品と比較するとこれはあってないようなもん。ラージャマウリ監督作品を何本も観ていると、だんだんとこの辺りの感覚が麻痺してくるな…。
150〜180分くらいの上映時間がスタンダードなインド映画において、本作は125分ととってもコンパクト。
お話の内容といいランタイムといい、肩の力を抜いて作った小品という印象を受ける一作である。
主人公ラームを演じるスニールは、『マガディーラ』(2009)でラーム・チャラン兄貴の友人を演じていた役者さん。
またヒロインを演じているサローニ・アスワーニーさんも『マガディーラ』に超脇役として出演(日本公開版では出番をカットされているが…😢)している。
前監督作品『マガディーラ』の脇役をそのまま主役に据えてしまうという、結構いい加減なキャスティング。
この辺りからも本作の緩さが感じ取れるような気がする。
映画はアンジャッシュのコントみたいな内容。
家の中では殺しをしないという掟があるため、なんとかラームを外に連れ出したいラミニドゥ親子と、外に出たら殺されることを知り、いつまでも家の中に居座ろうとするラーム。
ラームが長々と居座るのは自分に気があるからだと勘違いする令嬢アパルナと、彼女とラームをくっつけようと画策する従兄のスリカント。
それぞれの思惑が交錯する、なかなか見応えのあるシチュエーション・コメディ。ついつい声を出して笑ってしまうような爆笑ポイントも多々あり、結構楽しませていただきました♪🤣
日本人でも理解しやすい純コメディ映画なので、ラミニドゥをヤクザの親分に置き換えて、バカリズムあたりを脚本家に据えて日本でリメイクしたら普通に流行る気がする。
このような物語の為、中盤から終盤にかけてはほとんどラミニドゥの屋敷が舞台となる。お屋敷に着目し、その中だけで展開するコメディというのは確かに纏まりが良いしわかりやすい。
ただ、やはりずっと同じところが舞台なのでだんだんと飽きてくる。ぶっちゃけ後半は結構退屈だった…🥱
125分という(インド映画としては)コンパクトなランタイムではあるが、この内容ならあと30分くらいは削れたんじゃないかな…。
ラームとアパルナの出会いとなる夜行列車でのやり取りはとてもロマンチック。この2人はなかなか良いケミストリーを醸し出していたので、もっと「ロミオとジュリエット」的な王道ラブコメ映画にしても良かったんじゃないかな、なんて思ったり。
超ぶっ飛んだミュージカルシーンもあるが、基本的にはラージャマウリ監督作品らしくないこぢんまりとした作品。
決して悪い映画ではないしかなり笑ったのは事実なのだが、終盤にもうひと盛り上がり欲しかったっ!!
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