「静かなインド映画」めぐり逢わせのお弁当 なりなりなりたさんさんの映画レビュー(感想・評価)
静かなインド映画
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配達システムのコラムか何かで、たまたまこの映画に出てくるダッバーワーラーの話が出ており、インド映画らしくない映画だけど、良い映画だという事で興味がわき見てみた。
踊らない歌わない(主人公以外で歌はありますが、あの唐突感はありません)静かなインド映画だった。
お互いに問題を抱えた者同士が、偶然から始まる、交流と様々なすれ違いの中、静かに愛を育んでいくストーリーはヨーロッパの映画のようでとても自分好みの作品だった。
主人公サージャンは「生きる」の志村喬演じる市民課長を彷彿させる不愛想っぷりだったのがヒロイン、イラとの交流を通じて笑顔を取り戻していく様子など、俳優丁寧な役作りも楽しめる作品であった。
ラストシーン、受け止め方は人それぞれだと思うが
作中の「乗り間違えた列車でもいつか正しい場所に行きつく」
が、結末を示しあえて余白を作ってあるんだろうなと思った。
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