二人の女勝負師

　タイトル戦の最中、プロがこんな行動をとることは絶対にありえないだろう。対局者の様子がおかしければ、主催者側が気を使うだろうし。展開が唐突過ぎたのが一番印象に残った。役者さんは非常に上手い方々だと思ったので、タイトル戦のみにストーリーを絞って、各々の心情を見せたほうがスッキリしたかもしれない。 　将棋関係の物語は「聖の青春」等々、ノンフィクションで十分面白いわけで、フィクションが超えるのはなかなか難しい。関係者の将棋愛はしっかり感じたので、またどんな形でか、将棋にまつわる映画を見せてほしいと思う。