劇場公開日 2015年1月30日

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「【”NFLのGMは選手獲得の際に、実績だけではなく人間性も見る。”今作はNFLドラフトの際のライバルチームGMとの駆け引きや総合的判断力、決断力の大切さをスリリングに描いた作品である。】」ドラフト・デイ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【”NFLのGMは選手獲得の際に、実績だけではなく人間性も見る。”今作はNFLドラフトの際のライバルチームGMとの駆け引きや総合的判断力、決断力の大切さをスリリングに描いた作品である。】

2025年9月2日
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鑑賞方法:VOD

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■NFLに所属するクリーブランド・ブラウンズのGM、サニー(ケヴィン・コスナー)は、12時間後に迫ったドラフト会議で超大物QBボー・キャラハンの獲得を狙っていた。
 ところが、ライバルチームのGMトムに苦しい事情を見透かされたサニーは、コンゴ年間の一位指名を譲るという無謀なトレード話を受けてしまう。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・実に面白い作品である。アメリカンフットボールの知識があれば、尚良いかもしれないが、今作では試合のシーンは選手獲得判断の際のビデオでしか映されず、只管に12時間の間に指名選手をどうするかを悩むサニーと、彼の判断に異論を示す監督や、指名を待つ選手たちの姿が映されるのだが、これが面白いのである。

・サニーは低迷するチーム立て直しのために超大物QBボー・キャラハンの獲得に焦り、ライバルチームのGMトムが仕掛けた罠に最初嵌ってしまう。
 だが、彼がボー・キャラハンの”プレー以外”の事を調べると、
 1.彼にはチームの友人が一人もいない。(誰も彼の誕生日に来ない。)
 2.彼は平気で嘘をつく。
 事が分かるのである。

・サニーはそれを確かめるために、ボー・キャラハンに電話で確かめるのだが、彼は息を吐くように嘘をつくのである。
 それを聞いたサニーは、ボー・キャラハンの過去の試合のプレイシーンを何度も見返し、ペン監督(デニス・リアリー)が求めていたRBボンテ(ナント!チャドウィック・ボーズマン)が、タッチダウンをした際に観客の女性の元に駆け寄り、ボールを渡し、その為に審判からペナルティを課される姿を見るのである。そして、その女性はボンテの亡くなった姉だった事をも知るのである。

・サニーは一人部屋に籠り、ドラフト直前に皆の前に出て来る。彼が一位指名したのはボンテだったのである。怒り狂うオーナー、モリーナ(フランク・ランジェラ)。だが、他のチームもボー・キャラハンの指名を見送って行くのである。他のチームも彼の人間性を調べて居た結果である。

・更に、サニーはライバルチームのGMトムに対し、罠を仕掛け、逆に有望な選手二人をトレードで獲得するのである。
 それを知ったオーナー、ペン監督は彼をGMと認めるのである。

<今作は、NFLドラフトの際のライバルチームGMとの駆け引きや総合的判断力、決断力の大切さを描いた作品である。>

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