オキュラス 怨霊鏡のレビュー・感想・評価
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カレン・ギランの目力
幽霊の正体がイマイチよくわからないまま(自分だけ?)最後まで進んでいったのでなんだか消化不良で終わってしまいました。
現在と過去の幻覚が入り混じってわけがわからなくなる演出は、最初は戸惑いましたがそういう恐怖もありかと納得すると段々面白くなりました。
主演のカレン・ギランさん、ガーディアンズオブザギャラクシーのネビュラ役の女優さんですが、ネビュラの時の独特の目力がそのままこの映画でも活かされていました。他にはジュマンジぐらいしか見てませんが魅力ある女優さんですね。
めっちゃタチの悪い悪霊
カレンちゃんこんな映画に出てたのね。ジュマンジでは、華麗なアクションをみせる肉体派として活躍していたけど、この映画では怒れるお姉さん。
この映画の怨霊は、自分が直接襲うことはあまりせず、精神を操ったり、幻覚を見せたりして、人間同士をまず相互不信状態に追いやる。そして、操られた人間が他の人間に拷問を加えたり、虐待していく。北九州監禁事件もこの悪霊の仕業じゃないかと思うくらいたちが悪い。胸糞悪い悪霊で、絶対退治しなきゃって気持ちなる。
家族内の不信感とか、いがみ合いって見ていて胃がキリキリするね。それに加えて悪霊の恐怖があるからホラーとしては上出来だね。
今後のマイク・フラナガン監督に期待
なんとなくで観たのだけど、結構おもしろかった「ソムニア」の監督だった。本作も同様にアメリカン・ホラーには珍しくストーリー性があり、音で驚かせるだけではなかった。
初めはなんの説明もなく始まるが、早い段階で状況はつかめる。父が家族を惨殺しようとしたが、それは彼がやったのか鏡がやったのか、という話。現実と妄想が入り交じるなか、途中から現在と過去も奇妙に交差し始め、観ている方も何がなんだかわからなくなってくる。さて、答えはどっちだったのか。
鏡には一体何が宿っていたのか……
幸せな生活が送れると思っていた幸せな家族の元に、曰く付きの鏡が飾られたことで、一家に悲劇が襲いかかる…。
まぁまぁかなぁ。
チョッと観てるこっちが引く程、お姉ちゃんの執念が凄いなって(笑)。
遠い昔から、鏡の持ち主達を殺して来たのは解るけど、どんな「呪いの鏡」だったのかが描かれていないので 良く解らなかったのはどうなのかなと…。
結局は弟も逆戻りなんだろうし、お姉ちゃんの独り善がりみたいな展開で、共感は出来ない。
本当に呪われた鏡があるならば、オカルト・ミュージアムに納めないと、死人が出続けるんだろうなと思った。
邦題のクソ臭が凄いけど良かった
怨霊鏡て…。と思いつつもウィジャとか手堅いホラーを撮っている監督だったので視聴。
面白かった!お姉ちゃんの行動がいきなりアヴェンジャー過ぎて吃驚する。死霊館とかゴーストバスターズを観た経験が無いと何を意図して行動しているのかわかりにくいかもしれません。温度変化とかカメラとか…。最近はMacでなんでもできちゃうな〜凄いな〜。
途中ちょっとアイタタタ…となるグロという程ではないけど見てて痛々しいシーンは数回あるものの、撮り方がうまい。過去との錯綜させ方も巧みでした。
幻覚祭り
「ラッサーの鏡」という4世紀に渡り4〜50人の所有者を不幸にした鏡の謎を解こうとする姉弟のお話。
まぁ、この姉弟もこの鏡の犠牲になっており、その過去話も含めてストーリーは進んで行くのですが、面白そうに進みそうで中々進まない。
ラッサーの能力発揮も鑑賞1時間後など焦らしてくれた。
その後は幻覚祭り。痛そうと思える所も。
オチはあの様な頼りない弟なので何となく分かってしまった。
呪いにかかった様な母親も面白かったし、もう少し予算かけて鏡の怖さを観せ付けてくれたらなと残念。
その鏡が映し出すのは…
公開は2014年(日本では2015年)。
どうせよくある類いのB級ホラーの一つだろうと、ずっと未見で埋もれたままにしていたが、
たまたま機会あって見てみたら、これがなかなか面白い!
上質のホラー!
ある家族の過去の惨劇。
父が母を射殺。
凶行はケイリーとティムの姉弟にも迫ろうとしていたが、ティムが父を射殺する…。
10年後、精神病院を退院したティムと共に、ケイリーは家族の惨劇の原因を突き止めようとする。
ただの恐ろしく悲しい惨劇ではない。
原因は何かある。
そう。あの“鏡”が家に来た時から…。
過去と現在が交錯して展開。
過去パートは、次第に精神を病んでいく母、次第に狂気に陥っていく父…。
劇中の姉弟のトラウマさながら、恐怖演出はじわじわ煽る。
古ぼけた鏡は何処か不気味で、頻繁に目撃する超恐面の謎の女はショッキング!
現在パート。
父の凶行と自身の罪を認めるティム。
が、ケイリーはそれを認めようとしない。
原因は全て、あの鏡。鏡の呪いか何かのせい。
鏡にまつわる曰く付きの過去を徹底的に調べ上げ、その執着心は異常なほど。
と同時にそれは、家族を信じ愛しているから。優しかった父、可愛い弟が、自らの意思であんな恐ろしい事をする筈が無い…。
見解が衝突する姉弟。
が、遂に、ケイリーが主張する鏡が引き起こしたとしか思えない怪奇現象が…。
話が進むにつれ、過去と現在がさらに交錯と言うより、まるで一体に。
加えて、現実か幻か、区別が付かなくなっていく。
父の爪の傷、母のお腹の傷痕、そしてケイリーが手に取り食べたのはリンゴの筈だったのに…グロく痛々しい描写。
ラストシーンも衝撃的で、後味悪く。
モチーフになっている鏡そのもの。
今、鏡が映し出しているのは、真実なのか、悪夢なのか…。
素顔よりあの奇抜な青色サイボーグメイク顔の方が知られているカレン・ギラン。
『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』の時もそうだが、あのメイクを落とすと美人さん!
熱演も魅せてくれる。
上々のホラー演出を見せた監督のマイク・フラナガン。
調べてみると、ホラーを中心に活躍。残念ながらそのほとんどが日本では劇場未公開もしくはNETFLIX配信。
…が、しかし!
先日、今冬公開が決まったばかりの『シャイニング』の続編『ドクター・スリープ』の監督をするではないか!(NETFLIX配信映画で、キング原作の作品を手掛けた事あるとか)
いやはや奇遇!
『ドクター・スリープ』自体も非常に楽しみだが、監督の手腕にも期待!
ううっ、久々、心肺停止。 怖いです。 音響・幽霊、日本的。 これは...
ううっ、久々、心肺停止。
怖いです。
音響・幽霊、日本的。
これは怖いです。
2014.11.19
古典的だがツボを押さえた名作
「ドクター・スリープ」の監督に抜擢されたマイク・フラナガン監督作品。日本では大規模な公開をされなかった本作だが、かなりの名作ではないか。アイデア溢れるホラー界では、「ドント・ブリーズ」や、「ゲット・アウト」などの話題性のある名作が次々と誕生している。対照的に、王道かつ古典的なホラーの良作が減少している様に感じていた。作品数は一定量あっても、作品のクオリティなどが同等レベルで正直飽きた部分もあるからだ。それを払拭した一つが本作である。
呪いの鏡と対峙する姉弟を描いているのだが、二人が幼い頃に父が母を殺害するという悲惨な事件があり、それも鏡と関係のあるものだった。大人になった二人は曰く付きの鏡と決着をつけるべく立ち向かうのだが、それが恐ろしい事態を招く形になる。
昔ながらのホラーだが、ストーリーがしっかりしている点も相まって見ごたえのある作品だった。鏡の持つ魔力で幻影と現実が分からなくなるシーンが多用されるが、時系列も入れ替わるため難しいところは難しいだろう。しかし、こういう部分が後半に生きてくるため決して見逃してはいけない。驚愕のラストも必見だ。
後半に畳み掛けるように訪れる謎の解明等は非常に凝っていて面白い。共に恐怖度も増す。更には製作陣の表現力が良いのか、映像も美しく、演出も凝っているように感じる。ミステリとしても十分に満足できる完成度だが、しっかりとしたホラーでもあるため、しっくり来る作品が見たい時には強くおすすめできる作品だと思う。
狂気と恐怖が秀逸
WOWOWでの放送を録画して視聴。
予想以上の面白さだった。現在と過去,現実と幻想の世界の切り替え描写が秀逸で,観ている方も登場人物の心理状態にシンクロしてしまう。狂気と恐怖に満ちたスリリングな展開からは一瞬たりとも目が離せない。ハッピーエンドではなく,救いようがない悲劇的な終わり方も良い。子どもたちがなぜ「鏡が原因」と思うに至ったかがよくわからない点が唯一,気になるところ。
ミニレビュー
テンポが悪いのは残念だけど、低予算ながら構成はなかなか良く、現実と幻覚の境目の見せ方が秀逸。
鏡の実体の姿も見せないので冷めることがないのもいい。
ファイナルディスティネーションシリーズの完結編をするとしたらこの監督がいいかも。
とにかく結末はホラーらしく切なくて落ち込むが、なかなか面白かった。
幻覚にハラハラ。姉弟の絆が挑む〝呪い”の正体。
【賛否両論チェック】
賛:何が現実か分からなくなる後半の展開は、ハラハラ感満載。
否:伝えたいことはよく分からないホラー。グロシーンもあり。
ストーリーは、11年前と現在が複雑に絡み合う形で進行していきます。なんだか言いたいことがよく分からない作品ではありますが、ホラーとしては非常にイイ感じです(笑)。鏡が見せる幻覚によって、目の前で起きていることが、果たして現実なのか偽物なのかが全く分からなくなるので、思わずハラハラドキドキの連続です。切ない終わり方も、個人的にはステキですね。
グロシーンは当然ありますので、そこだけご注意を。ホラーが大丈夫な方には、是非オススメです。
よかったです!
シャイニングで人の精神に影響を与える悪なる存在というのが出てきますが、その辺の発展系です。ホラー映画ってパターンが同じで結構飽きるんですけど、結構新鮮でよかったです。
結局ホラーって、人は怖いのか、ということを掘り下げないと作れないと思うんですけど、僕にとっては悪い考えにとりつかれて徐々に狂気に蝕まれる瞬間、自分が正気であるのか狂っているのかわからなくなってしまう瞬間というのが恐ろしいです。そういう実感のこもった恐怖を感じさせてくれる良い作品でした。
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