劇場公開日 2015年1月3日

「ポニーテールに惹かれて」オキュラス 怨霊鏡 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ポニーテールに惹かれて

2025年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

 カレン・ギラン演ずるケイリーはオークション会場で「ラッサーの鏡」が落札されるのを見届け追跡する。一方、弟のティムは10歳のときに父親を銃殺したことをようやく認め、精神病院を退院することが認められる。そして、ケイリーが一家の汚名を晴らすために鏡を元の家に置き、怨霊の実験を行うというストーリー。現在と過去が交錯するという幻覚。実験と11年前の事件が交互に描かれ、二人は記憶を取り戻しつつ追体験するといった感じ。

 鏡だとか人形なんてのはホラーの定番でもあるが、この作品では鏡の中に引きずり込むとか実際に物理攻撃してくるわけでもなく、人間の心を操って自滅に追いやるような悪い奴だった。人間だけに働きかけると思いきや、録画用のビデオやパソコンまでにも虚構を与え、証拠すら残さない。超常現象ではなく人の力を借りてビデオカメラの位置が変えるだけで怖い!

 とにかく見せ方が上手いホラー映画。悪霊とか亡霊が出てくるのは終盤だけで、心理的に追い詰める様子を見事に映像化しているのです。だったら、鏡じゃなくてもいいじゃん!とも思ってみたが、ほんのちょっとだけ鏡の怖さを映し出していた。鑑賞後に鏡が怖くなることもないけど、見せ方が上手いな~と監督の手腕を称えたくなった。

※oculusの意味は目とか眼球、the organ of sight。なるほど!

kossy