虐殺器官のレビュー・感想・評価
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言葉で人の虐殺本能を呼び起こすだけあって言葉の言い回しに力を入れて...
言葉で人の虐殺本能を呼び起こすだけあって言葉の言い回しに力を入れてる作品でしたが言葉の言い回しが難し過ぎて脳がまひまひしてきたので、ジョン ポールの話術に乗せられたかと思いましたが、見終わったら案外シンプルなお話だったのでした✨
原作を読んでおくか、注意深く観察して理解しながら観ないと、いとも簡...
小説未読で見ました。
正直、小説が未読だったのもあって一回では内容が掴みきれない部分がありました。
それでその後結局、小説を買って読みました。あまり読解力がないので、SF小説は不安だったのですが、映画を見ていたので内容がスラスラ入ってきて、文字から映像が見えるようでした。そこでやっとこの物語の本当に問いたい事などが理解できました。本当にこれは素晴らしい作品だと思います。
先々週くらいにスノーデンの映画を観たこともあってか、痛いくらいにこの話が入ってきて本当によかったです。
映画を観た直後はすこし???というところもありましたが、小説を読んでみると物凄くよく映像化されていると思いました。
もし小説が未読で、SF小説にはなれていないという人なら、まず映画を観て世界観や話の大筋を頭に入れてから小説を読むのもいいと思います。
この日見た映画で一番❗
覚醒
期待通り
面白い。
原作を読んでいなかったが退屈しないで見られた。
内容は、言葉の力だけで世界中で虐殺を唆すジョンポールを追う特殊部隊員の話。
はじめに思ったのが主人公のCV中村悠一、素晴らしい!この作品のような作風だと自分の場合すぐに中村悠一さんを意識してしまうので正直嬉しかった。
物語の中盤に出て来たルツィアと言う女性、これについてクラヴィスとウィリアムズとの会話で、
「気をつけろ、こいつ男をダメにするタイプの女だぞ。」
この台詞でもしやルツィアは…と考えていたらやはり。
そして時系列的に2016年と言うことで、
虐殺器官が発表されたのは2007年。
実際に書かれたのがもっと前だとして、同時想像していた2016年の技術レベルや街の風景と現実を比べてみると、少し進みすぎていたが割といい線いってるなと感じた。
我々が選ぶかもしれない未来を舞台にした映画
ほんとに上映に至ってよかった…!
原作を読んでないと、ついていけない作品。しかし!
元々は、第1弾として、公開される予定だった、この作品。
紆余曲折あって、第3弾となりましたが、それで良かったと思います。
映像のクオリティーが、他の2作品よりも良いので。
ただ、原作を読んでないと、さっぱりな作品だと思います。
小道具や設定については、「説明しなくても、ほぼ知ってるよね?わかってるよね?」というスタンスで進んで行くからです。
【原作に忠実】と言えません。
「おぉ~、そこを変えちゃうの?」という箇所があります。
それが★★★にした理由です。
(個人的には、2.8ぐらいです。
おしい!
あそことかを修正してくれれば、3.5は越えるのですが)
映像ソフトにする際に、ノーカット版として追加してくれないかしら?
でないと、次の『ハーモニー』に繋がっていかないんですけどね(^^ゞ
時間が経つほどに戦慄を覚えます‥‥
言葉を持たない頃の人類は、仲間が死んでも他の動物と同じように放置していた。しかし、『名前』の発見により個体識別ができるようになり、死んだ時には、その仲間の名前を口にすることで思い出す気持ちが生まれ、やがて埋葬することを覚えたそうです。
その後の『意識』の獲得も当然、言葉が先、ということになります。漠然とした概念(例えば、赤い、美しい、など)が先に頭の中にあって、後から、言葉で表現することを覚えた、ということではない。例えば、薔薇という花に対するバラという個体識別の言葉を持つことができて初めて、『薔薇のように』という比喩を使うことが可能になり、赤いという色の共通認識が作られ、別の人間にも伝えることが出来るようになったということです。
人権や平和への価値観が優先される、人類史上でも稀有な幸運に恵まれた現代の先進国社会に生まれ育った人間(少なくとも、意識の中に愛や命や未来についての物語を書いたり読んだり出来る領域を相当に持てる環境にいる人間)にとっては、人間らしさの根源は意識や想像力が先だと思い込みがちでなかなか納得し難いのですが、原始からの人間の脳の本質的な働きのひとつとして、『言葉にはヒトの意識を司る力がある』ということを改めて、思いしらされた気がします。
もしかしたら、現代のアフリカや中東の各地で行われている殺戮だって、キッカケはジョン・ポールではないにしろ、現地の支配層の人間が自己の治める社会の維持・生き残りのために、ある種の脳内殺戮器官が機能しているからかもしれない、と本気で考えています。
見て見ぬふり
楽園を維持するために地獄を維持する
暗殺部隊の隊員が標的を調べるうちに巨大な陰謀と人類再生前夜に立ち会う話
前知識0で挑んでしまったが、何とか話について行けたし素人ながら脳髄を刺激された。まだ見ぬ未来をここまで想像できるとは。
0年代最高のSFとの前振れだったが看板に偽りなし、若干の既視感はあったものの2007年に作られた作品とは思えなかった。自分がその筋に疎いからなのかSFってここまで来てたのかと痛感し上映後色々考えらせられた作品でした。
最新鋭の技術と装備を持つ主人公とある意味魔法の呪文でテロを行う犯人。
進化と原始の対決、導かれる結末は・・・
犯人捜しのサスペンスと戦闘時のアクション、静と動のメリハリも良かった。
心と体に鎧を着せ無慈悲な戦闘を仕事とする主人公が心の在り方、自我についてハッキリ認識していくまでの展開は今を生る自分にも共感できる気がした。
虐殺器官の設定はフィクションでありながら説得力のある説だったので物語の現実感も伝わってきた。
攻殻機動隊やイノセンスを見た時も「こんな未来を想像できる人が居るなんて」と感動したものだが、この作品も同じ系譜なんだと思った。
SF映画は結構見ているつもりだが久しぶりに刺激的な作品に出合えた。
独特の重苦しい質感、戦闘の生々しさも表現できていたし、作画も安定していたように思う。日本のアニメの凄さを再確認できた。
作者はメタルギアのファンだったとのことで。戦闘、兵器、作風がメタルギア的だったのは納得がいった。
もう亡くなられているのが本当に残念である。ご冥福をお祈りします。
劇中セリフより
「自分が出来ると知ったなら、それを抑える事はできない」
作る想像力と使用する想像力は別
何かのTVで見たが原爆を作った科学者も「自分に作れる頭脳と環境があったから作った」それをどう使うかまでの責任は持たない。
どんな悲劇を生むかは考えない。ただ作り終えた時、恐ろしさに気付くのだそうな。
作る側と受け取る側の双方の考え方を大事にしていきたいものです。
無事に公開に至って良かった
制作会社が倒産になり公開自体が一度は危ぶまれる事態になったが無事に公開まで至り、観に行くことが出来たことにまず感謝したい。
内容的にはとても文学的で、将来こうなるかもしれないという
SFならではな虞を抱かせてくる。文学的な思考、表現をする登場人物が多いため分かりやすい人には分かりやすいが
分かりにくい人には分かりにくい内容かもしれない。
文学作品からの引用や世界情勢等がよく出てくるので
ある程度の背景知識がないと置いていかれる人もいるだろう。
しかし、その分内容にリアリティがあり、気づけば真剣にこちらも
思考しながら魅入ってしまっていた。
見た後は正直疲れた。ずっと思考を続けていたための疲労。
心地よい疲労感に包まれる感じであった。
映像も作画も安定して美しく、戦闘シーンもVRのような感覚で
リアリティがあり緊迫した雰囲気がよく伝わってきた。
演技も素晴らしく、それぞれイメージにとてもあっており安心して終始見ることができた。
演出も申し分ない。
少々残念だったのがエンドロールでのリローデッドの音量が小さく、音質が若干悪く感じられた点。
原作を読んでから再度足を運びたいと思う。
公開された喜びと素晴らしい作品を鑑賞する喜び
結果的に3作品で最も好きな映画に仕上がり待った甲斐がありました!
マングローブが倒産し、お蔵入りになるかと思ってしまったが新しい製作会社を立ち上げて素晴らしいクオリティの映像化に成功した全てのスタッフの奮闘に心からの感謝を贈りたいです!
34才で逝ってしまった原作者が残した言葉達が映像に変換され、拡大されて世の中に拡散されていくことが感慨深くもあります。
そして混乱した環境で、それでも実に村瀬監督らしさに溢れた絵のタッチで妥協なき鬼作画で作りきったシーンの一つ一つが凄すぎます。
万人受けはしないハードな作品ですが、多くの人に鑑賞してもらい世界の在り方などに思いを馳せてみるのも良いのではと思ってオススメ致します。
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