「む~ん」虐殺器官 Kusakanさんの映画レビュー(感想・評価)
む~ん
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エンタテイメント抜きにアイディア一本勝負っていう潔さ
それだけに単純で自分だったらと思うとちょっと物足りない
謎の人物であるはずのジョン・ポールが、当初の予想のまんま暗躍しているというヲチで
虐殺という騒乱を起こしているのが実は平和のためというメンタル面でのどんでん返し
そこに一ミリも共感する余地がないし、そんな状況を覆す新たな希望の提示がないままエンディング
む~ん
人の行動を言葉で操作するというアイディアは
プロパガンダのように歴史的にもソレっぽい事例があるからリアリティあって面白いんだけど
それを虐殺だけにフォーカスする意図がわからない
ジョン・ポールが虐殺器官を発見したのはいいとして
それを利用してる組織は別にいて、
ジョン・ポールは虐殺器官の研究の先にもっと希望がモテるようなマクガフィンを見つけていて
それが組織にとっては不都合で、主人公にウソの情報を吹き込んで、ジョン・ポールの暗殺をっていうプロットじゃ駄目なのか
とはいえハーモニーとの作風には一貫性があって
これが伊藤計劃なんだなと思うし
当初の予定通り三部作の最後として屍者の帝国を見ていたら
エンタテイメント性が鼻についてたのかも
それには虐殺器官とハーモニーを面白いと思わないといけないんだ
破綻してくれてありがとう
無事に三部作完走できたよ
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