「SFではあるけれどファンタジーではない」虐殺器官 ひろさんの映画レビュー(感想・評価)
SFではあるけれどファンタジーではない
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と思わせてくれる作品。
SFにありがちな斬新な発想の世界での物語でなく、リアルに感じられる世界です。
そのため感情移入できる部分や考えさせられる部分が多々ありました。
原作と展開が違う所はあれど台詞はほぼ原作通りで良かった!
公開終了まであと少しなので、ぜひ劇場で鑑賞してもらいたい。
イルカの様な形に変形して海中を進むポッドの周りを本物のイルカが泳いでいるという皮肉。
ポッドがイルカの形に変形するところは神秘的で美しい。こういう所にも拘って作ってるんだなと職人気質を感じました。
以下、ネタバレなのでご注意を。
最後、主人公は「これが僕の物語だ」とまで言い、自分の意思で行動したと思っているようだけれどそれはジョンの手中でしかない。なんとも言い難い気持ちになりました。
ジョンが主人公に植え付けた言葉が何だったのか。観た人それぞれで受け取り方が違いそう。
ノンストップな怒涛の展開に続く最高のラストでした。
ただ、冒頭のアレックスの死を原作と変えてまで、グロシーン(将軍が殺されるところ)にする必要があったのかは謎。
冒頭から感情適応調整に疑問を抱かせるためでしょうか?
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