「ダーティルパンシリーズ本格始動! コバキヨさんかっこいい〜💓」LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ダーティルパンシリーズ本格始動! コバキヨさんかっこいい〜💓
神出鬼没の怪盗・ルパン三世とその仲間たちによる冒険活劇『ルパン三世』シリーズのスピンオフで、ルパン一味の活躍がハードボイルドな作風で描かれる『LUPIN THE ⅢRD』シリーズの第1作。
東ドロアという国家を舞台に、ルパンの相棒・次元大介と凄腕の殺し屋・ヤエル奥崎が死闘を繰り広げる。
ルパンを執拗に追いかける鬼警部、銭形幸一の声を演じるのはテレビシリーズと同じく山寺宏一。
DVDを購入した数少ない作品の一つ。
というのも、特典として次元大介役の声優・小林清志さんのオーディオコメンタリーが収録されていたから!
私とにかくコバキヨさんの大ファンなのです!あの無骨でありながら繊細な低音ボイスがたまらんのです…💕
レジェンド俳優・三船敏郎はコバキヨさんの声を「ストレートな声」と称したそうですが、これは確かに言い得て妙という感じ!
次元大介が主役ということで、コバキヨさんの声をたっぷりと堪能することが出来る。正直これだけで満足なのですが、アニメーションとしてもなかなか面白く、久しぶりに『ルパン』に当たり回が来たな!と思い嬉しい気持ちになりました😆
本作は『LUPIN the Third -峰不二子という女-』(2012)というテレビアニメから派生した映画。監督の小池健は『峰不二子』でキャラクターデザイン/作画監督を務めていた人物なのです。
本作と『峰不二子』の間に直接的な繋がりがある訳ではないのだが、テイストには共通したものがある。小池健が手掛けるルパンは楽しくて明るいいつものルパンとは違い、ハードボイルドかつ耽美的。この独特の雰囲気がクセになるっ!
前半25分、後半25分というテレビアニメを意識した構造。
時間の制約があったのでしょう。本作のキーパーソンである歌姫クイーン=マルタの描写がほとんどないのはちと残念。彼女と次元のエピソードがもっと描かれていれば、物語の深みはより増していたかも。
本作の悪役であるヤエル奥崎のバトルスタイルはカッコ良い!
サイコロの出目で殺す弾数を決めるというとんでもない舐めプ野郎。この舐めプがなければ次元を倒せてたと思うんだけどまぁそんなことはどうでも良いことである。何故ならかっこいいから!
クライマックスでの決闘が刺激的なのは、偏にヤエルのキャラが立っているからこそでしょう。
ただ、彼のキャラクター造詣はちょっと詰め込みすぎだとは思う。間違いなく変態ロボットの件はいらなかった。不二子のお色気シーンの為だけの設定であり、正直物語から浮いていた感じが否めない。
今回特に不二子が登場する意味はないんだから、彼女の件は丸々カットしてクイーン=マルタを掘り下げるべきだったと思います。
東ドロア政府がカラミティファイルを処分せずに保管していたのはなんで?とか、シナリオ面では色々と問題点もあるとは思うのだが、金ローで放送するような腑抜けたルパン作品よりは断然カッコ良いし面白い。
このシリーズが長く続いてくれることを祈ります🙏✨