劇場公開日 2014年6月21日

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「俺に言わせりゃ、ロマンに欠けるな!」LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0俺に言わせりゃ、ロマンに欠けるな!

2019年12月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWにて観賞。

ルパン三世のアニメ(シリーズ・単品)は、主要キャラクター5人とアニメオリジナルのキャラクターの絵柄が違っていて違和感を抱く作品が多いが、本シリーズは絵柄に統一感があって良い。

小池健監督が本作の前段となる「女峰不二子という女(テレビシリーズ)」から続いてキャラクターデザインと作画監督を兼務しているが、その絵柄はアダルトテイストで、綺麗ではないがシャープでクールな印象。

そして、台詞が粋(脚本:高橋悠也)で、小林清志の声で吐かれると、また渋い。
ただ、本シリーズの行き着く先には劇場版「ルパン三世」(ソフトリリースは「ルパンvs複製人間」)があるのだろうと想像させるが、「複製人間」で吉川惣司(監督兼脚本)が産み出した数々の名台詞に比べると、若干不自然さを感じた。
つまり、カッコつけ過ぎた感じ。

序盤の峰不二子の全裸蹂躙シーンは、大人向けアピールが逆にガキっぽい。
テレビ第一シリーズ(旧ルパン)の第1話「ルパンは燃えているか…?!」で、囚われ拘束された不二子の方が断然エロかった。

敵役は面白いキャラクターだ。
やられ方も良い。
ターゲットの行動を先読みできるカラクリと、ルパンが仕掛けるトリックは(やや無理はあったが)アイディアとしては突飛で面白かった。

立体的な構図、特に人物の配置が工夫されていて素晴らしい。
モンキー・パンチ的でもあった。

このシリーズは「スピンオフ」と謳っているので、テレビスペシャルや別のテレビシリーズとは別動隊で進んでいくようだ。
ラストのゲストキャラクターが後続の展開を期待させる。

kazz