劇場公開日 2016年3月5日

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「既視感は否めないものの、切り口は独特なディストピア系SF映画でした」オートマタ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0既視感は否めないものの、切り口は独特なディストピア系SF映画でした

2017年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

難しい

まあよくあると言えばよくあるタイプの荒廃した近未来&AIロボと共存する社会を描いたディストピア系SF映画でしたが、名作揃いのジャンルだけに、比較されれば厳しいことになるであろうことは分かっていても、そこにあえて挑戦した意気込みだけは買いたい作品でしたかね。
予算は潤沢じゃなくても、ホント意気込みだけは伝わってきましたし、独特の切り口で進化や未来を描いた作風は、ハリウッドの大作映画とはまた違った味のある作風だった印象で、まあ題材としての新味は薄かったですが切り口の面では大いに新味を感じたSF映画でした。

地味ながら作品の出来自体はなかなかのものだったと思いましたよ、ただ堅すぎて、哲学的過ぎて、私的にはちょっと苦手系の映画だった分、楽しめたかと言うと正直そこまでは・・・って感じでしたけどね・・・。
アクションが少ないとかエンタメ性が薄いと言うだけで評価を下げるのもどうかとは思いますが、現実自分がそう言う人間であることは否定できない事実なので、ご勘弁を・・・ホント作品の中身は挑戦的且つ哲学的なSF映画で何かと考えさせられましたから、映画通の方にこそ見ていただきたい作品ですね、これは。
逆に私と同タイプの方は無理に見なくても・・・(苦笑)

しかしオートマタ達は健気だったなぁ、どことなく切ない表情をしているようにも見えてきたりで。
進化したAIロボが反乱を起こし人間と戦う映画なのかと思っていたので、展開としてはちょっと意外でしたね。
そしてAIに頼りながらも、AIに心の奥底では恐怖心を抱きながら生活する人間の愚かな様子が、物凄く印象に残りました。
人は自らの監視下に置けないものに、これだけ恐怖心を抱く生き物なんだなと、改めて実感、劇中でもう少し分かり合えよと何度も思いながらイライラしましたが、これが人間と言う種族の限界と言うものなのでしょうか。

逆にオートマタが最後に示した進化系は、驚愕の一言でしたね。
やっぱり遠い未来まで生き残るのは、その形態なのかと・・・。
まあ全体的に感情を乗せにくい作品でしたし、テンポも遅かったので、好みの問題込みで私はそこまで嵌まりませんでしたが、現実でも何かと話題のAIが題材だっただけに、何気に興味深い作品ではありましたね。
しかしアントニオ・バンデラスは、意外と坊主頭も似合います、と言うか何故坊主?雨のせい?何か語られてましたっけ?ハゲ率は相当高い映画でしたが・・・。

スペランカー