インフォーマーズ セックスと偽りの日々のレビュー・感想・評価
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何が欲しいかわからない
ブレット・イーストン・エリスの小説『インフォーマーズ』の映画化。邦題のサブタイトルはダサいし作品の本質も表してない。原作の帯にあった「何が欲しいかわからない」という惹句が作品の内容を最もよく表している。
エリス自身が脚本に関わってるからか彼の小説に特徴的な独特の“不穏さ”が全編に漂っている作品で、バブル景気真っ只中の80年代を舞台に経済的にはこれ以上ないほど裕福な登場人物全員が、自分でも上手く把握できない孤独と焦燥と虚無感、何をしても満たされない飢えと渇きを抱え、緩やかな破滅への道をゆっくりと進んでいく。最期に残るのは仄かな哀しみ。エリスの小説の映画化では1番成功している作品だ。すごく良かった。
エリスの小説は他に『レス・ザン・ゼロ』『ルールズ・オブ・アトラクション』『アメリカン・サイコ』が映画化されてるが、『レス・ザン・ゼロ』と『アメリカン・サイコ』は完全な失敗作。『ルールズ・オブ・アトラクション』でようやく成功し、この『インフォーマーズ』が最高傑作である。
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脱ぎっぷりよかった
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エイズ前夜の80年代の狂騒を描いていた。女も男も脱ぎっぷりがよかった。
群像劇で登場人物が入り乱れていて誰が誰だか把握できなかった。ストーリーも散漫でけっこう退屈して眠くなる場面もあった。
誘拐のエピソードが気になったのだが、ちょっとしか描かれなくて残念だった。
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