マダム・イン・ニューヨークのレビュー・感想・評価
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シャシが美しく健気
英語ができないという理由で反抗期の娘にそっけなくなれたり、恥ずかしいとか喚かれる。
お友達との会話も英語で話してればお母さんにはわからないから、と言われる。
夫からは愛されてはいるものの、庇護対象のように扱われる。
。。。え?あり得ん、と思って見ていた。
英語できないと、こんな扱いウケるの?これが本当の文化なら、なんと修羅の国。。。。
家族からのretectを得るためか、自分のコンプレックスを解消するためか、こっそりと英会話の学校に通い始める。
とにかく主役のシャシが美人だし、性格が良すぎる。
フランス人に情熱的に口説かれたら、あんな家族捨てたくなってもおかしくないよね。
でもそうならずにきちんと自立した女性として家族がどうあるべきかを英語でスピーチできたシャシは偉い。
本当に素敵な作品。
家族間でもお互いのレスペクトは決して失ってはいけない。
そして、できるならその事を直接話し合えるほうがいよね。得意不得意は人それぞれ違うんだからさ。
しつこい男には leave me alone!って言える勇気ダネッ。
アイスコーヒーが好きだけど、アイスコーヒーって日本、韓国、米国だけのようだよ。それに
僕は老人なので、マンハッタンじゃなくとも金町のスタバ◯クスコ◯ヒ◯にも入れない。
「アイスコーヒー下さい」って言っても通じない。だから、僕は日本にいてもスタバック◯コ◯ヒ◯には入った事が無い。
この映画はG◯◯gle翻訳機の無い時代の話ダネッ。今なら英語喋れなくてもマンハッタンへは行ける。と思う。でも、金町のスタバ◯◯◯◯◯◯◯へは一人では行けない。日本語の翻訳機を作ってもらいたいね。
日本語の映画でも理解出来ない映画は沢山ある。一方、外国語の映画であっても字幕なんか読まなくても話が通じる映画は沢山ある。
映画ってそんなもんじゃない!?
メトロポリタンへオペラを聴きに行きたい。だから、英語をって思っていたんだけれど、オペラッて英語のオペラなんて滅多な事ではない。でも、米国の人は鑑賞しに行く。みんなイタリア系、ドイツ系、フランス系なのだろうか?その理由がまだ分からずじまいでメトロポリタンへは行った事は無いが、「ラ・トラヴィアータ」なら字幕が無くても理解出来るって、今は思っている。その気持ちがあれば、メトロポリタンへオペラは聴きに行けると思う。近々行きたいが、米国のインフレと大日本帝國の円安には閉口している。
兎に角
G◯◯gle翻訳には感謝してます。
追記
ネガディブだけれども、日本映画の夜間中学校の話を思い出した。
アイデンティティを持って、毅然とした態度で偏見にポジティブにむかえば良いと言う事だと思うけどね。
我が亡父は一言も英語喋れないのに、NYとキーウエストへ行った。僕は怖くて行けないな。「アイ・アム・ジャパニーズ・サムライ」で押し通したそうだ。エキセントリックなク◯ジジイだった。先生に「a」を入れなさいって云われそう。
SHE IS BEAUTIFUL❣️
美っじ〜んで表情やしぐさも可愛い💕シャシ。コーヒー店の従業員を除けば、接した人全てが好意を抱く素敵な人。
演ずるシュリデビさん、若い❣️
インド🇮🇳という国、ほとんどというか全く知らない。家庭や学校の様子を観ていて人種や言語の違いはあれど現在あまり変わらないと見た。伝統衣装や食べ物の違いはあるが。
もちろん人一人一人は違うが。
エリートビジネスマンの夫と中学生の長女、幼稚園児の長男、優しい義母と暮らし、専業主婦ながら、伝統菓子ラドゥ作りの名人で、お金も稼ぐ。最近、困っているのは夫と頭のいい長女が、シャシの知らない知識で馬鹿にしてくること。愛する夫や娘であっても腹立たしいし、惨めな気持ちにもなる。
そんな日々の中、アメリカ🇺🇸に住む姉から、姪の結婚式の準備に渡米して来て欲しいと依頼があり、家族に先立って一人旅立つ。
本場アメリカ🇺🇸に来て、ひょんなきっかけでかねてからコンプレックスを抱いていた英語を習得しようと英会話教室に通い始めることになる。
このクラス宝箱みたいなところ。
講師デヴィッドが、国籍の違う生徒を皆同じ目線で見て個性を引き出しつつ小さなことも褒め自信を持たせ意欲づけてくれる稀有な先生。
生徒たちも英語がわからないから来ているわけで、英語を話せない者同士、お互いを認め合いバッラバラな国籍だけど連帯感ができ親密度が増していく。
特に、フランス🇫🇷人シェフのローラン、最初のコーヒー店で惨めな思いのシャシを慰めてくれた人。皆の前でシャシに愛を告白する。
久しぶりの告白に動揺しつつも、内心はうれしいシャシ。
英会話教室での楽しい日々を送っていたが、家族もやって来た。家族と別行動で教室に来ている間に幼い長男がケガしたことで自身を責めてしまい、卒業試験も欠席しようかと悩む。
下の姪のラーダが何かとシャシを気にかけてくれて英会話教室の仲間とも挨拶する仲に。
ラーダの姉の結婚式と卒業試験の日が重なったことにも、色々便宜を図ってくれたが。
結婚式のスピーチで、ラーダが気を利かしてシャシにスピーチを指名した。すかさず夫が、妻は英語ができないからと自分が引き受けようとしかけたのをシャシが止めて立ち上がった。
あがって最初ヒンズー語で話し始めたことに気づき、そして訥々と英語で話し始めた。
夫婦の在り方、家族の在り方を真心込めて姪夫婦に語りかける様はゆっくりながらその場を静けさで包み込み居合わせた人々の心に染み渡ったであろう。
また、スピーチの家族の件の時の夫と長女のうなだれよう。見直したか?恥入ったか?
対照的に英会話仲間たちの誇らしげな表情。シャシもそこのテーブルでは生き生きと振る舞う。その様子も見ていた夫、ますます恥じ入る。
ローランと交わす言葉、
💕自分を愛することを教えてくれてありがとう、自分に自信を持たせてくれてありがとう。💕
見事、シャシは、自分を愛し自信を持ち、世界を広げ、夫や娘に笑顔を向けるのである。
💐素敵な素敵なシュリデビさんに
哀悼の意を捧げます💐
ポジティブなメッセージしかない良作
メチャクチャ面白いということはなくとも、気持ちよく観られてエモーショナルなのはいいね。
刺激的ではないからこそずっと優しい雰囲気だし、インド映画らしいけたたましさもなかった。
ダンスのシーンこそないが歌はある。登場人物が歌わないだけだ。歌の間に物語を少し進める感じだろうか。
とにかく主人公シャシを応援したくなるし、役目を十二分に果たしていても敬意を得られない悲しさ、そこからくる憤り、そして、泣き言を言うのではなく更に高みへ登ろうとする姿は感動的だ。
ずっとシャシを応援するハートフルコメディかと思いきや、一番おいしいところはローランが持っていったと思うんだよね。
ローランがヒンディー語を理解した瞬間が最も衝撃を受けた。
ローランは口説きたいだけだったかもしれないけれど、シャシにしてみたら求めていた敬意がそこにあると感じたことだろう。
ローランも英語の勉強中だったのに隠れてヒンディー語も学んでいたってことだからね。ローランの情熱すごい。さすがフランス人。
インド映画だしローランとくっつくことは考えられないけれど、こんだけローランとくっつく前フリしといて最後どうすんのかなと心配になった。
それでも、まあなんとなくいい感じに着地して、ローランとくっつかないラストでも不満を感じさせなかったのはすごい。
夫婦の対等な友情を取り戻すために自分を助け、愛す
公用語であるヒンディー語と準公用語の英語が併用されるインド社会。英語話者は人口の約10%。少ないように見えるが、日本の人口とほぼ同じだ。アッパーミドル以上の世帯や都会で暮らす人にとっては必要な言語と言えるだろう。主人公は田舎出身で満足な英語教育を受けて来なかった女性。日本で言えば時代は違えど『サザエさん』のフネさんのような感覚と言えば分かりやすい。伝統的な事や家事は何でも出来る「古き良き母」だが、学歴はなく英語や飛行機みたいなハイカラなことはからっきし。夫や子供が仕事や学校で自然に英語を駆使している中で、家庭の中で1人だけ遅れた人間のようにバカにされている。彼女の唯一の尊厳である手作りのラドゥ売りも家族からはご近所相手の小遣い稼ぎ程度にしか扱われない。
主婦として埋没し、尊重されていない日々。
そんな彼女がニューヨークへ結婚式の手伝いに行く事からストーリーは進んでいく。
自分を変えようと1ヵ月課程の言語学校に通うことを決心するのだが、これが彼女にとって本当に素晴らしい経験になる。
個人を尊重するアメリカ文化、そして様々な国籍やバックグラウンドを持つ生徒達との出会いの中で、彼女は伝統的な美しさや知識を持ち自立する個人として認められる。
ちょっとしたラドゥ売りをしていただけの彼女を先生は“entrepreneur(起業家)”だと言ったのが印象的だ。
ニューヨークの街で着るサリーも異質なモノではなく伝統美のある個性としてとても美しく映る。
留学経験があったり言語学校の友人がいる人ならだれでも新しい言語に飛び込む彼女の困難や勇気、喜びに共感できるだろう。
どんどん成長し、自分への自信を身につけていく彼女だが、そこで新しい恋や人生へと道を踏み外さないのが何とも上品な映画だ。ハリウッドなら絶対こうはならないだろう。
映画としての筋を外さないのが本当に評価出来る。
最後のスピーチは芯を食ったもので含蓄深い。
家族は愛し合い助け合うものだが、時には相手のことが分からなくなる。自分が嫌になると周りまで嫌になる。それは愛の終わりではない。そんな時こそ自分で自分を助けて愛するのだ。そうすれば愛や尊敬は後から戻って来る。
彼女が欲しいのは『家族からの尊重』、ただそれだけなのだ。それが叶わなかったのは自分が変わろうとしなかったからだ。
家族の愛を試したり女々しくすがったりするのでもなく、恨んで仕返したりするのでもなく、自分を変えようという彼女の奥ゆかしさと強さ、家族への信頼感、愛の深さにこちらまで尊敬の念が湧いて来る。
とても気持ちの良い映画だった。
お母さんかっこいい!
家族の中で唯一英語ができないお母さんが、姪っ子の結婚式のためにNYに行くことに。
言葉がわからない不安に押しつぶされそうになりながら、みんなに内緒で英会話学校に行き、結婚式当日には素敵な英語のスピーチをするまでに。
英語がわからないがためにカフェで恐ろしい思いをするところでは、あの焦りがわかって胃が痛くなり、最後のスピーチシーンでは誇らしさと温かさでいっぱいになる。
そして、主演のシュリー・デヴィ(インドではものすごく有名な女優さんらしい)が綺麗すぎる!
実はもう50歳を超えているらしいけど、信じられない。
インド版ミセスシンデレラ
1997年に薬師丸ひろ子主演の「ミセスシンデレラ」という神ドラマがあったが、それをもう少しマイルドにした感じのインド版のような感じ(笑)。
主演の女優さんがとても可憐でイイ。猛烈にアタックしてくるフランス人クラスメート役の男優さんもイケメン。先生役もいいし、多国籍クラスメート陣もいい。
自分で自分を変える小さな一歩を踏み出したもともと偉い奥さまなのだが、愛されることでより自信がつきより輝きを増したのだろう、小馬鹿にしていたダンナ様に惚れ直させ、家族の尊敬を集めるという神ストーリーがニューヨークを舞台にして展開する、BBAに素敵な夢を見せてくれる神映画だった。
ザ・インド映画
という感じだった〜。
男尊女卑、やはり出てくる。
インド映画を観てるとかなりの確率で旦那のDVシーンが出てくるけど、この映画はそこまでではなかったな。
それでもやっぱり…なんだよね。
日本にも似たような話があるからよくわかる。
それにしてもシャシ、本当に美人さん。ダントツ。
ラドゥ?おいしそうだったなぁ。
もらったクレープ、食べた?(感想が聞きたかった)
まさか家族を捨ててフランス人と一緒になることはないとはわかるし、あの恋愛エピソード、なくてもよかったかな、と。
シャシが欲しかったのは、というか、私(達?)が観たかったのは、セリフにもあったけど、恋愛シーンではなく、普通の主婦が自信を持つことだったと思うから。
全てが自分次第であるということ
家族の中で自分だけ英語が苦手で、そのことをバカにするのがみんなの中で家族のコミュニケーションとして容認された行為だと見なされていて、本当は本人にはそれはとても悲しいのに、誰もそのことを見ようともしない。これって、案外あることだろうなと思う。
ここ数十年の間に、女性が社会から求められるものは変わった。物凄いスピードで。
家族を支え、家事と育児をしてニコニコしていれば良いというような「決めつけ」の時代の中で育ち、いざ大人になったら英語が話せないだの、学歴がないだのだけで人として敬意を表してもらえないなんて酷い話。
だけど、相手を責めても険悪になったり、自分が惨めになるばかり…
工夫して、努力して、自分の力で自然に敬意を払われるように家族の気持ちに変化をもたらす、この映画はそこが凄い。
世の中には簡単に変えられない差別や偏見も沢山あるけれど、そういう中でも、自分がそのこととどう折り合いをつけて生きていくのかは、自分次第。
全てが自分次第である、ということをこんなにも楽しく温かく伝えてくれる作品は、そうない。
何かに挑戦して挫けそうなとき、自分が情けなくて立ち止まってしまいそうなときには、是非また観て、勇気をもらいたいと思います。
なるほど、これがインド的か
予備知識なし、適当に借りてみた。
これ、インド映画なんだと、やたら歌が入るので気がつく次第。 Bollywoodですな。
前半はインドが舞台なので、女性蔑視社会への批判をこめたウーマン・リヴものか?と思ったが、そういう方向ではなく。
インドの割合リッチ層の奥さま、家事は完璧だし穏やかで優しく聡明な女性なのだが、たぶん「女に学問はいらん」という育てられ方をした人。
夫は彼女を大事にはしているものの自分の方が格上だと無意識に思っている。その空気がお勉強が得意な娘にも伝播して、母が英語が苦手なことをバカにしている。
そんな奥さまが、姪のウェディングの手伝いに NYの姉のところに行き、あんまり英語で困るんで思い切って ESL に飛び込む。
そこで、自我に目覚めて得意の料理で自立〜〜 という米画展開ではない。
奥さまは家庭を守ることを自分の軸にしている。その自覚もある。
ただ、家族にはちゃんと尊重されたい。
夫とは対等でありたい。
だから、ホントは英語なんてどうでもいいんだよね〜
主演の女優さんがとっても綺麗なんですが、映画撮影当時たぶん50歳。
1996年に同業者と結婚して映画は引退。
お子さんが2人。
本作が久々のカムバック、らしい。
なるほど。見事です。
王道感動ストーリー。
■ストーリーの流れが美しい
一度見ただけで、こんなエピソードがあってと時間が経っても細々と思い出せるくらい明確で印象的で素晴らしいと思った。
NYに行くまでに主人公が置かれている状況が小さなエピソードを積合せて理解でき、これからNYに行ってこの問題が解決しますよ、という作り手と鑑賞者の合意形成がうまいと思った。
特に英会話教室に行くまでの流れに無理がないと思った。たまたま飛行機で隣になったひとからアドバイスをもらい、NY観光で気分が高まったところで、たまたま座ったベンチの隣のひとが食べていたサンドウィッチを見て、行ってみたサンドウィッチ店で嫌なことがあり、たまたまバスの広告を見て英会話教室の電話番号を知り、たまたま市外局番を知り、といったこの「たまたま」の流れが素晴らしいと思った。
■主人公の演技に惹きつけられた
モノローグがない中で内面が伝わってきて、それも露骨にわかるような演技じゃなくて自然な感じでよかった。自信がついていく中で、街の歩き方が変わっていくのも良かった。
最後のスピーチは、朴訥と話しているんだけど、すごく気持ちが伝わってきて感動した。
■テーマがいい
無くして初めて持っていたものの価値がわかるというパターンは多いけど、新たな力を得て、持っていた価値をよりわかるというのが新しいと思った。
周りが自分のことを決めつけているようで、実は自分が一番自分のことを決めつけている。だから引け目を感じた時はチャンスだという、最後のスピーチを聞いたら、そりゃもう、映画館から出るとき、清々しい気持ちいっぱいだよ。
家族と自分
冒頭から、シャシの外見と人柄に見惚れた。彼女に一目惚れをする男性陣に納得の、素朴で、素直で、愛らしい女性。
彼女は、英語ができないことで家族から馬鹿にされ密かに傷ついていたけれど、教室で仲間と勉強を始めて、自信をもつことができた。家族を大切にして、家族と対等でなくなったら、自分が自分に自信をもてるように変わること。最後のスピーチはとても素敵だった。
【注意】すみません!私の鬱憤がちょいちょい爆発してますがお許しください。
男性が料理すればアートで、
女性が料理するのは家事で義務でしょ?
英語が苦手なインド人主婦 シャシ(シュリ・デヴィ)は、家庭でも夫や娘にその事を揶揄されて笑われていた。姪の結婚式でニューヨークを訪れたシャシは、英語が話せないことで嫌な経験をし、4週間で英語が話せるという学校へ入学することを決める。そして、学校の仲間達と英語を学ぶことを通して、女性としての自信を取り戻していく。
主役のシャシがもの凄く可愛い。濡れた大きな瞳で、前向きで元気でありながら、儚くセクシー!最強過ぎます!もう、お嫁さんにしたい!市毛良枝(古)なんか足元にも及びません。
夫に「会議中に電話してくるなんて」と咎められると、大きな目を見開いて首を傾げ「私の話は重要じゃないの?」って聞くんです。重要な話は、英語でしなくちゃいけなかった?
やばい!可愛い!お嫁さんにしたい!
こんなに可愛くて、マイケル・ジャクソンのダンスの真似とかしちゃう。でもこのダメ夫は、こんな可愛いシャシの話を聞かず、「僕達に会話は必要ないだろ?」とか言って、エッチだけはしたがるんです。
ばーか!ばーか!ばーか!
シャシのアイデンティティの唯一の拠り所は、料理です。インドの伝統的なお菓子「ラドゥ」を作るのが、誰よりも上手い。夫に「うちの妻は、ラドゥを作る為に生まれて来たんです」と言わせる程に。この夫のダメなところは、それが褒め言葉だと思っていること。
可愛いシャシの才能は、それだけではない筈なんです。妻を見下すのも、いい加減にせい!と思います。
こんなシャシが一人でニューヨークに行くんですが、とにかく全く英語が話せないので、飛行機の中ではおどおど、カフェでは嫌なウエイトレスにドヤされる。
で、夫に電話すると、「今、仕事中、忙しい」みたいな。こんな可愛いシャシが一人でニューヨークで心細くしながらも、置いて来た子供達のことを心配してるのに、「はいはいはい」みたいな。一言「大丈夫だった?」って聞けないか?本当に、ダメな男!
シャシが決心して、勇気振り絞って地下鉄に乗って(凄い!)、英会話学校に入って、一番最初に覚えた言葉が「起業家(entrepreneur)」で、それを電話して、自慢げに夫に言うんです(可愛い)。
したら、「起業家?ニューヨークでもラドゥ売るのか(爆)?」みたいな。
シャシはインドで、ラドゥのケータリングをしてるんです。いや、それより。なにその小馬鹿にした態度は?本当に、腹立つこの男!
で、シャシは英会話学校で、フランス人:ロラン(メーディ・ネブー)と出会います。実はこのロランは、シャシがカフェで嫌な思いをした時、声を掛けてくれた人なんです。ロランはシャシのことを好きだと、素直な気持ちを伝えます。
それより。私だったら、こんな英語も話せない可愛い嫁さんを、一人でニューヨークになんか行かせないからね!他人の嫁さんなのに、ニューヨークで変な虫が付かないかと、ずっと心配している私がいました。でもやっぱり、ホラ来たよ虫が!
ロランに好きと言われて、久しぶりに女性として扱われて、シャシはちょっとはっとするんです。ええ、馬鹿夫の態度にです。
そこでホテルの料理人のロランに、シャシが言うんです。それが冒頭の台詞です。
夫が姪の結婚式が近付いてニューヨークに来るんですが、やっぱり、嫁さんへの敬意も、気遣いもなかった癖に、えっちだけはしたがるんです。
ばーか!ばーか!ばーか!
YOUこんな夫、捨てちゃいなよ!と何度も思いました。
結婚式で、スピーチをと言われたシャシを制して夫が立ち上がります。
「妻は英語が話せないの……」
そこでシャシの手が夫を掴む!やった!シャシ!やっちまいな!
シャシの最後のスピーチが感動的なんです。勿論、英語ですよ。そして夫をはじめ、英語が話せないと馬鹿にしていた娘を、ノックアウトする。
ちょっと泣けました。
シャシが欲しいのは、ほんのちょっとの敬意なんです。自分の弱いところを責めないで、守ってくれる家族なんです。対等な夫婦関係なんです。広い世界で、自分の小さな世界(家庭)を作れるのは、凄く幸せよって。
私が望んでいたラストとは、ちょっと違いました。が、シャシの可愛さ、英会話学校の生徒さん達の魅力にに免じて(凄くいい先生!)、許そうと思います。そしてインド映画って、やっぱチェックしないとダメだなぁと思いました。面白すぎます!かなり強めにお勧めします。てか、シャシを見ないとダメだと思う。最近の女優さんの中で、ダントツの可愛さです!
PS 勿論踊りますよ!
マダムの奮闘。
なるほど、こういうお話だったのか…と、まぁハッピーエンド?は
何となく期待していたものの、母国語主婦はこういう扱いをされる
のかと痛感。これ日本人だって同じことが言えるじゃないの。英語
が最大の苦手である日本人の主婦がどんだけ英語に精通している?
中高年オバサンが韓国語にハマっているのは何回か見ているけど~。
まぁ、夫が英国人ですなんていう奥さんはおいといて、このインド
で普通に主婦やっているお菓子作りが得意のお母さんが、ここまで
夫や娘にバカにされなきゃいかんのか?と冒頭で怒りが込み上げた。
誰のおかげで毎日仕事や生活が送れていると思ってるんだ!この野郎。
専業主婦の経験ある人は分かるだろうけど皆当たり前だと思われる。
しかしインド人って真面目なんだなぁ。わざわざ姪の結婚式で海外へ
行って遊んでくるのかと思いきや、お勉強に励んじゃうという姿勢!
(あの珈琲店員の態度も酷過ぎるけど)
夫や娘の鼻を明かそうという魂胆は分かるが、このお母さんとにかく
自分の自尊心を取り戻したい。誰も自分を認めてくれていないことへ
の自己承認欲求がピークを迎えてしまったわけだ。なんか切ないわ。
まぁ学校生活や同級生とのあれこれは定石通りでほのぼのと展開し、
いよいよ家族が到着合流してからがどうなるか…?になるんだけど
今作を観た後でもう一本よく似たインド映画を観たら、そちらでも
夫が妻をないがしろにしていた。なんか昔の日本家庭を見てる感じ。
(結婚後も相手を尊重しなきゃ。だからモラハラなんて言われるんだよ)
ビングリッシュ
素晴らしい。
久しぶりに映画館で泣いた。
女性蔑視や学が浅い人を軽んじる社会への皮肉、批判を込めたヒューマンドラマと言ってしまえばそれまでだが、すべての台詞に意味があり、ストーリーの構成がとても秀逸。
3つの言語が核となるが、その使い分けが本当に上手い。
フランスの彼が伝わらないフランス語で愛を語るシーンは漏れなく泣いてしまった(笑)
そのフランスの彼、並の映画なら彼と夫との間で揺れ動く主人公の描写に力を入れるのだろうが、この映画ではあくまで主人公は家族を尊重し、そして家族からの尊敬を求める芯の強い女性として描かれている。
これがこの映画最大の成功点のひとつであると思う。
無駄な恋愛話に時間を割かなかったのはとても良かった。
そしてレビューの多くで絶賛されているラストの英語のスピーチは、ほんとに映画史に残る名シーンの一つに数えたいほどの名シーン。 今までの伏線を全て拾い、そして夫と娘へ今までの言動の浅ましさに気付かせるという最高のカタルシスシーン。
最後はやっぱり夫との愛を確認しあい、誰もが、フランスの彼までもが不幸にならない大団円。
インド映画お得意の歌も素晴らしいし、文句の付け所が難しい映画。
私の人生でも上位だな。
日本でもっと話題になっても良いのにな。
夫と娘が謝らなかったのが不満
インド映画です。歌って踊るは少なかったかな。楽しめました。
インドで英語が喋れへんとあんなにあからさまにバカにされるの?シャシのお家は割とお金持ちっぽいから余計なんかなぁ。娘が酷すぎる。夫もむかつくけど、娘が酷い。
シャシのラストのスピーチは、よかった。つか、シャシ人間ができてますね。
わたしならば、わたしの家族はわたしをバカにするけど、そうはならならように!とかいいそう。あの夫と娘を愛そうとは思えない。
フランス人の彼、失恋おつです。アムールの国の人は積極的ね!ディビット先生の振られた翌日だけ服が決まってなかったの、ないす演出です。英会話学校のみんな、楽しい人だった。エヴァが女装のおじさんにみえてしゃーなかったけど、ちがうんよね、ごめんね。
お腹ちらちらが恥ずかしいけど(たるんでるから)それを克服できたらわたしも毎日サリーでもいいかも。布フェチだから。
シャシを演じてた女優さん、すごくきれいでした。50歳には見えません!
満員で立ち見もでてたですよ。奥様がやはりおおかったね。
最後のスピーチは最高!!
作品自体は、とても良かった。インドにおける男尊女卑の習慣も垣間見えた。
英会話スクールにはじめて行く途中のハプニング…最高。大変リアルに描いているなぁと笑ってしまった。インドの映画らしく作品の合間に、変な踊りが挿入されていましたが、そんなに違和感はなかった。しかし、この世間では、英語が話せることが一番だという印象を受けた場面があった点は、違和感というか。一寸不快に感じた。そして、やっぱり、最後のスピーチ合格するとは思ってはいたが、泣かずにはいられなかった。
幸せの見つけかた
英語が苦手なばかりに子供からも軽くみられる主婦が、女性らしいしなやかな発想の転換で、家族内での尊厳を取り戻す物語。主役シャシを務めるシュリデビがとても愛らしく美しい。純朴な、内助の功一筋に生きてきた主婦の、まるで少女のようなとまどいをよく表現していて、彼女への共感から物語の中に一気に入っていける。
言葉が通じないことの不安と、それへの無理解は、海外へ出かけたことのある日本人なら誰でも経験することだろう。その状況を楽しめるか、苦しむまま終わるのかで、異文化体験のもららす結果は様々。親戚の結婚式のためニューヨークに行くことになったシャシも初めての経験に、行きの機内から苦しんでいる。たまたま隣の席に座った男性客から「迷わず決然と」ボタンを押すように忠告されるが、その意味をまだこの時点で彼女は理解していない。
現地の親戚たちも英語が中心。居場所の見つけれらない彼女は秘かに英語学校へ通う決心をする。決心をした彼女は電話に出た案内係に、ゆっくりと話してくれと要求するのだった。ここにはもうサンドイッチの注文ができずにとまどう姿はない。学校で何かを学ぶ以前に、「迷わず決然と」前へ進み始めたことで、人生が変わる期待感が画面にいっぱい広がってくる。
そして、恋をされた相手とお互いの感情の深い部分について話さなければならない時、彼らは自分の母国語で会話をする。ここで彼らは気付くのだ。変化を欲しているときでも、自分のスタイルは守ったほうがいいときもあると。互いの母国語の意味は通じないが、彼らはお互いの感情の状態を理解することはできた。英語ならば表面的な言葉の紡ぎ方に終わり、達することはできなかったであろうレベルで。
結婚式でのスピーチのシークエンス。シャシは家族を非難したりすることなく、自分の価値を認めさせることに成功する。この母親の思いを聞いた娘が泣いているシーンに至って、涙を堪えることはできなくなった。
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