劇場公開日 2015年4月24日

  • 予告編を見る

「汚ならしい」あの日の声を探して みみずさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0汚ならしい

2015年7月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

最後はストンとうまく落とした感じ。
なるほどね。
そこはいいのだが、そこに至るまでが陰鬱で冗長だった。
一般市民が冷酷で残忍な戦闘員になっていく過程は、
翻訳した字幕にも問題があるのかもしれないが、
唾棄すべきシーンの連続だった。
反戦!を強く打ち出したい思いはわかるが、気が滅入った。
わざわざこんな気分になるために、映画を観る必要性を感じない。
ヒロインと少年の触れ合いは、上記に対して表面的で、
心に染みるようなものはなかった。
むしろ、施設の女所長の理性的な対応が光った。
木で鼻を括ったような理想論に苦言を呈し、
対症療法しかできないもどかしさが滲み出ていた。
チェチェンについては恐らく一方的にロシアが非難されるべきで、
中国も同様な体質であることは容易に想像できる。
平和呆けの日本では、9条を盾にこういう状況には関知したくないのが大勢だ。
だが、それも経済力と日米安保があってこそ。
金より命!電気より命!としたり顔で言う文化人なる連中にはヘドが出るし、
こういう状況を回避するためにも、金は大事!と改めて感じた。

コメントする
みみず