イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密のレビュー・感想・評価
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苦悩…
前々から見たかった作品で、やっと鑑賞できた。ストーリーは変わり者ながら天才的な頭脳を持つアランが、戦争中、母国イギリスの勝利のためにドイツ軍の暗号を解読用の機械を発明していく中で、同性愛やエニグマの解読、スパイとしての情報伝達、など様々な秘密を抱え苦悩するというもの。
ストーリーの出来は完璧で申し分なく、ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイなどキャストの演技も素晴らしい。「誰にも思いつかない人物が、誰にも思いつかないことを成し遂げる時もある」という言葉は鑑賞者全員の心に残る言葉だと思う。
あらゆる面において秘密を抱えていたアランの精神状態は我々では計り知れない。しかもその栄誉も讃えずに同性愛者として犯罪者扱いされてしまった不条理。我々はアラン・チューリングという偉大な数学者がいたことをこの映画を通して噛みしめないといけない
知能
この映画はただの伝記映画ではないし、リアリティーがない映画でもない。観てよかったと思った。
ストーリーがよかったし映像もよかった。数学者の苦しみが観える演技だったし今ではありえないような状況も観れた。色々な人にオススメできる映画だと思う。
わくわくした
ただただ、わくわくさせる作品だった。話の内容も興味をそそる内容だった。1,900年代の話だからかわからないけど少し暗い雰囲気も好みで、話の展開も早く、飽きがこなかった。現実味はないけどそれが今の世につながっていると考えるとすごく面白い。それがノンフィクションのいいとこだと思う。
見事なエンタテインメント
オレ 5
一般 4かな 素人受け、好き嫌い多い
映画通なら言いそう 4
チューリングだから、すごい数学者だってことは、予想した通りだけれど、こんなに不遇だったとは知らなかった。
暗号解くまでは、見事なエンタテインメント、面白かった。
幸せの形はそれぞれ
ラストシーンのクリストファーと一緒にいたいだけという想いが、この映画のすべてだと感じた。
実話を元にした作品とのことでしたが、純粋にいい映画だと思えた。けど、実話だからこそ、寂しさも残る印象ですね。
41歳で亡くなったというのも、ドキリとするくらい感慨深い。
天才ゆえに数奇な運命に翻弄されてって、どこかのキャッチコピーみたいですが、どんな人でも幸せになれればいいのに、と思います。
観終わったあと、ジョン・ナッシュを思い起こしました。同じ天才数学者で同じ時代を生き、同じく戦争に人生を翻弄されます。『ビューティフルマインド』もこちらも、すごくいい映画であることは間違いない。
想いはシンプルなのに。
政府によってその存在を50年間以上も隠されていた天才数学者、
アラン・チューリングの人生を描くドラマ。
人間が手計算を行ったらその解読に2000万年の時間を要すると言われるエニグマの暗号を
コンピューターの先駆となるマシンの発明により読み解いたチューリング。
しかし、解読している事を隠す為、一部を救い、他を見殺しにするという選択を取っていた。
この行いに正義を感じる事も、同意をする事も到底出来る事ではないが、
彼が見ていたのは目先ではなく、もっと遥か遠くだったのだなと思わされる。
孤独で、絶望的な選択を迫られる人生。
しかも当時は同性愛に対する理解など無かったから、相当に辛い日々を送ったのだろう。最後の決断に痛み入る。
カンバーバッチ氏の高い演技力が終始光る作品だった。深く重く、そして悲しい。
色々難しい言葉は出てくるが、彼の望みはいたってシンプルで、「大好きな友達に傍にいて欲しかった」。
これが分かった時、涙が止まらなくなりました。
天才の思考
頭がいいって、大変だな、と思う。
会話の中で、含んだ表現を理解できないところが面白かった。
とても日本人とは、付き合えないだろうな、と。
とくにこれといった凄い演出なんかは
無いように思うし、
すごい盛り上がりがあるわけでもないけど、
見ていて飽きることはなかった。
カンバーバッチは良かったと思う。
史実であることの凄さが勝る。
コンピューター
天才数学者が挑む、世界最高峰の謎、二次対戦下のドイツの暗号エニグマの解読。
これだけで十分引き込まれる。
それから彼の周辺...天才肌ゆえに、誰にも相容れない孤独、暴力への猜疑、やりがいはあっても結果が出せない仕事。
そんな日常が変化していく。
彼が辞めさせられそうになったときの仲間の対応なんかもう。。。泣きそうになったね。
彼のカミングアウトとか、こいつがスパイかと思ったら えぇ?!って展開とか、全く飽きない展開に終始ハラハラ。
またすごいのが、これが実話だってとこ。暗号解読のパターンを計算するための自動演算機が、今のコンピューターの基礎だとは!飛行機やダイナマイトのように、戦争とは違う目的で作られたものが人殺しに使用されることもあれば、逆も然りってことか。
私的には そのラストシーンが総毛立った。私達が今、使ってるパソコンが。。。またその名前がクリストファーって もう。。。
すごい私好みの映画でした。
○○じゃなかったら。
天才は奇行が多いのか?
時代が違ったら。戦争がなかったら。彼女がいなかったら。
すべての事が必然なのか偶然なのか、なにかに夢中になる人は純粋すぎて、だから何かを成し遂げるのか?
いろんなストーリーがあって、おもしろかった。
●史実の残酷さと切なさと。
アラン・チューリング。ドイツ軍が誇る難攻不落の暗号エニグマを解読。そして、現在のコンピューターの基礎を作った人物。
彼は、とてつもない偉業を残しているが一般的には知られていない。大戦終結後の冷戦下でも暗号解読はトップシークレットだったからだ。
何も考えないと、それでもエニグマ解読で大戦の終結が2年は早まったと言われているのに・・と思ってしまう。解読した後のことは物語で明らかにされる。深い。そして不運なチューリングの運命も。
ドキュメンタリーもの、ましてや知られざる偉人の物語は大好きだ。しかし、史実に忠実に描くと、なんというか身も蓋もない。
かといって、脚色しすぎると、それはそれで興ざめで。このへんのバランスが難しい。本作は、もう少しメリハリがあってもよかったかなと。
切なさはピカイチなんだけど。
なお、実際の彼はカタブツではなく話好きだったとも。ただ、一方でアスペルガー症候群の気があったとも言われているが、ブレッチリー・パークで変人で通っていたことはホントらしい。
また、同性愛に対する偏見を題材にした映画も増えているが、本作ではあまり重要なポイントにはなっていない。ただ現実の世界では、近年になって、チューリングに大英帝国勲章が授けられたり、ブラウン首相が謝罪したり、恩赦されたり、各地に銅像や記念碑が建てられたりと、さまざまな名誉回復が行われている。だが、政府の言いなりにしたことへの謝罪ではなく、偏見への謝罪にすり替えられている気がする。
しかも、いずれも彼の死後の名誉回復だ。「時に想像し得ない人物が、想像もつかない偉業を成し遂げるものだ」このセリフが重く切ない。想像もつかない苦悩だっただろう。
以下、蛇足。
チューリングが自殺したときにベッドの横には、かじりかけのりんごがあったという。映画『白雪姫』を見た彼が「魔法の秘薬にリンゴをつけよう。永遠なる眠りがしみこむように」と言ったのを同僚が聞いており、白雪姫を真似たともいわれる。
さらに、アップル社のロゴのりんごは,右半分がかじられている。これは記憶容量の単位「バイト」と「かじる(bite)」と引っ掛けたもの。だが、一説によれば、実はチューリングがかじったとも。そして、このロゴには、誰がチューリングを殺したのか暗号で記されているとも(かじった跡が小文字の「a」)。
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