イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密のレビュー・感想・評価
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スマホが当たり前になった時代に、 見るべき映画。
激動の時代を生きた、実在した人物。
その苦悩を浮き彫りにするのも、
映画ができることのひとつ。
この映画は、それが見事に成功しています。
スリリングな演出と上手い役者で、
奇跡の物語は眩しいほどに輝きだす。
ストーリーは、長い間封印された驚愕の実話。
主人公の3つの時代を交差して、
ストーリーに厚みを持たせていく手法で、
アカデミー賞脚本賞も納得。
音楽もしなやかで、切なくて、深みをだしています。
とにかく監督のチカラがスゴい。
この尺でものすごい情報量を盛り込みながら、
劇中に引き込み、観客に問いかける。
これぞ傑作ですね。
アメリカンスナイパーといい
今年は当たりが多いけど、
これらを抑えて作品賞を獲得したバードマンが、
余計に楽しみになりました。
そして当たり前に
手のひらに収まるスマホも、
実は戦争の産物なんて。
ジョブスもゲイツも、
天才数学者アラン・チューリングの
頭脳がなければ、
存在さえしなかったかもしれません。
映画が教えてくれることって、
とっても多いですね。
事実は重い
何とも 切ない・・・
テンポが良くてさらっと見れる
誰も想像もしなかった人物が想像できない偉業を成し遂げる
タイトルのイミテーションゲームとは、コンピューターが人間並みの思考力をもっているかを判定するテストの事で、チューリングテストともいう。これはこの映画の主人公アラン・チューリングからとっている。
アラン・チューリングは、かなりの変わった人物で、人に好感を持たれようとしないタイプの人間であった。まさに冷酷なコンピューターのような人間でもあった。
また、エニグマというナチスの暗号を解読後もナチスに解読された事実を悟られないよう、解読しても重要な情報以外は秘匿し、人の生き死にを冷酷に制御していた。こうした行いも、まさにアランチューリング自身がコンピューターでもあるかのように意図的に映画では描かれる。タイトル通り、この主人公に対して人間かコンピューターかというイミテーションゲームを観客がしているかのような映画となっている。タイトルの二重構造だ。
後半のアラン・チューリングが当時のくだらない法律のせいで、孤独に悩む姿は英雄のそれではない。英雄がこんな扱いを受けなければならなかった非情を、英国の負の側面としても描いているのは凄く良いと思える。
後半ラストで、計算機につけていた名前クリストファーが子供の頃の友人であったとわかる。彼はコンピューターに人間並みの思考をさせ、亡き友と再び会話をしたかったのかもしれない。そして、自分の気持ちを伝えたかったのかもしれない。そう思うと、ものすごく切ない気持ちにさせられる。
脚本、演出、出演者が全力を尽くし一人の男が影で生きた厳しい人生を繊...
オススメです
おすすめ
★5個以上の作品
非業な天才数学者
実話を下にした作品。第二次世界大戦当時、解読不能と言われたドイツの暗号“エニグマ”。その解読に挑んだ、悲運の天才数学者アラン・チューリングを描いた作品。
アラン・チューリングがエニグマを解読したのは知っていたんですが、コンピューターの原型を作ったと言うことは知りませんでした。そりゃそうだよね。あんな強固な暗号は、機械の力を使わないと解けないですよね。ドラム式で、非常にプリミティブですが。
アラン・チューリングが、エニグマの解読のみならず、その保秘に付いても関与していたことは知りませんでした。劇中では、解読して早速、自国の民間船団に危機が迫っていることが判るのですが、エニグマ解読の秘密を保持するために、船団保護を諦めています。暗号の保秘のために黙殺されたドイツ軍の暗号解読いつくもあったとも言われていますが、現実を見ると、厳しい判断の結果と言うことですね。
不思議に思ったのは、チューリングは、エニグマ解読を果たした英雄であるにもかかわらず、後に同性愛行為で告発された時、MI6が全く介入する気配を見せなかったこと。イギリスは階級社会ですから、如何に戦争の英雄であろうとも、異端の同性愛行為に及んだチューリングは、全く保護するに値しなかったということなんですね。
かの有名なスチュワート・ミンギスも関係者。彼の苗字は“メンジース”との記載もありますが、劇中のセリフを聞いていると“ミンギス”に聞こえます。よって、この項では、その音に従いました。
良かったです。
ベネディクト・カンバーバッチが好きじゃなくて観ようかどうか迷ってました。でも話の内容が気になったのとアカデミー賞に名前があがっていたのとで気になって観てみました。
結果は…観て良かった!
感動しました。
カンバーバッチの演技の上手さに脱帽です。顔だけ見て好きじゃないとか言ってごめんなさい…。彼が演じるチューリングは不器用で孤独で、でも純粋で善良で人一倍愛に溢れた人物でした。初恋の人を想う気持ちも健気で、思い出しても涙が出てきてしまいます。寄宿学生時代の2人を演じた子役がかなり上手でした。繊細な演技をこなしています。
キーラ・ナイトレイも素敵でした。
最後に2人がチューリングの家で話をするシーンがあるのですが、彼を想い一生懸命声をかける彼女の演技にも涙が出ました。
悲劇の天才、その人生を思うと不憫で切なくてたまりませんが、とても感動する映画です。機会があればもう一度観たいです。
アランチューリング必見
素晴らしい、
ベネディクトカンバーバッチの、チューリングの繊細且つ頭が良すぎる数学者の変人ぶりは、長距離ランナーであることも、ゲイであることも含めて、ステロタイプな天才像から離れて、とても良い。周囲の天才たちもも、クロスワードパズルの天才、チェスの天才など、それぞれ特色ある天才たちを演じていて、型にハマった天才像ではない天才達を表現することに成功している。
普通じゃなくてもいい。
ベネディクト・カンバーバッチが大好きなので演技にはあえて触れません...
ベネディクト・カンバーバッチが大好きなので演技にはあえて触れませんが、映画の出来としては少しテンポの悪い箇所があって、退屈したかなと。
実話をもとにしているということで、カンバーバッチが演じたアラン・チューリング博士は、エニグマを解読するわけなんですが、それに用いたマシーンの製作には当時はあまり賛成を得られませんでした。そのエニグマ解読に役立つマシーンは、今でいうコンピューターの基礎となったと思うと、本当にすごい天才数学者だったんだなと。
エニグマ解読により、戦争が2年早く終戦したと言われてますが、今の教科書にはノルマンディー上陸作戦は載っててもチューリング博士のことは載ってないと思うので、ぜひ改定して欲しいなと思います。
エニグマ暗号解読の裏側
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