イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密のレビュー・感想・評価
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見やすい作品
なんとなく博士と彼女のセオリーと対にして考えてしまうのですが、こちらのほうがすっと入ってくるストーリーでした。
ストーリーはすっと入ってくるけど、実際戦争についても当時の差別についてもすごい話だと思いました。
戦争のためにはエニグマで解読した情報を公にはできない。最終的にベストな選択だったとしても、それをしていた彼らはどう気持ちを保っていたのか。まさにゲームだったのでしょうか。
事情聴取?のシーン、私は機械か人間か、という問いが印象的です。
ただでさえ人に受け入れられづらくつらい思いをしてきた上に、してきた仕事の重み、理不尽な差別、どんな気持ちだったかなんてわかりません。
終わった後はおもしろかったなと単純に思いましたが、レビューを読んだりするうちに人間であるといことはどういうことなのだろうかと考えました。
また、チューリング博士はアスペルガー障害だったそうですが、映画でもその特徴が現れていたと思います。
天才、異質な人とくくってしまえばそれまでですが、障害に対する理解がないことで生きづらさ感じている人、チューリング博士と同じように人と違いすれ違い、悩んでいる人いるんだとおもいます。そのような視点で見てもいい映画だと思います。
天才の苦悩
この作品に出会えて良かった。
罪深い俺たち
戦争は人を進化させる。
と、誰かが言ってた。
この言葉は、この映画には当てはまらないけど、そんな言葉が産まれたのにも仕方がないとは思えた映画。
栄光なき天才たち
って、漫画のタイトルも浮かんだ。
詰まる所…
とんでもない偉業なわけだよ。
今の文明の発展は、この人の愛国心のおかげなのだから。
コンピューターを発明した人だぜ?
そんな人が、あんな報われない生涯でいいのか?
自殺だぞ?
その経緯には必然もあるのだろうけど…。
ただ、何が正しかったのかは分からない。
その選択が正しかったと思いたい。
…何を正しいの基準にするかは問題だが。
あれもこれも全部『人』の諸行だ!
天才数学者の、知られざる一生。
実在した数学者アラン・チューリングの生涯をベネディクト・カンバーバッチが熱演!エニグマ暗号の解読に取り組んだチューリングの真実の姿に迫る!というお話で、三つの時代(学生時代、エニグマ解読期、現在)を行きつ戻りつ、色んな角度でその人物像に切り込んでいく展開となっております。ミステリー色は割りと少なめです。というかその類、謎解きやらサスペンスを期待するとかなりの肩透かしを食います。まあ自分もミステリー的な作品なのだと思って観に行った側なので。序盤中盤で「あれ?え?」となって。
で、まそうなってくると、もうベネカンの演技に主に注目してくことになります。まあそういう作品なんです。
いやぁ~!でもしかし!この人ね!ベネカン。変人やらせたら今の映画界隈で彼の右に出る者はいないんじゃね!?てぐらい、こういう役でぐわっと輝きを放ちます。アラン・チューリングという人はかっっっっっっっなり!の変わり者だったらしくて、多分リサーチめちゃめちゃしたんじゃないかな、ていう。その努力の賜物があの演技を生み出したんだろうなぁ、と。そういう感想を持ちましたね。
BBCドラマの某名探偵役から人気に火が付いて、一気にスターダムを駆けあがり、ハリウッドが「なんだか彼を取り敢えず使っときゃ映画ヒットする」みたいな風潮になってて(実際のところは知りませんよ)、何だかあまりそれが好きじゃなかったんですがね、自分個人としては。ですが、こういう映画の主演!となってくると、話は違ってきますわな。もう実力を問われる訳ですから。そして実際に良かった訳ですから。
ベネカン様。本物です。
思っていたのと違った
エニグマを攻略するために、暗号読解を模作する話かと思たが
最終的にはホモの苦行に至るとは
想像もしていなかったのでびっくりしたが、とても面白かった
数学者が怒りを爆発させるシーンのベネディクト・カンバーバッチの演技力には拍手であったし、ホモであったことを少しずつ明らかにし、数学者の精神的欠陥の理由と自殺の理由を率直に描いていたのは素晴らしかった
ホモの愛と言うのは、嫌われることが多いが、とても粘的なものをきれいに描けていたのではないだろうか
エニグマに、愛する人とともに戦い、打ち勝つことができたのだ
歴史的に偉業であったが、数学者にとっては自己満足でしかなかったのだろうなと
この映画を見て思った
何だかんだ素晴らしかった\(^o^)/
アラン・チューリングの人生から学んだこと。
映画を観るまで、アラン・チューリングという人物を知らなかった。映画を観て、初めてアラン・チューリングが成し遂げた偉業とアラン・チューリングの人生を知ることができた。
チューリングの偉業が成し遂げられるまでの経緯は難しいもので、その偉業が第二次世界大戦の戦況を大きく変えるものであるという事は分かった。
チューリングの人生は、エニグマの暗号と同様に難解なものである。生き方を見て思ったことは、人はどんな形であれ、自分を理解してくれる人が必要であるということ。それは、自分の人生を後悔しないために必要なものだと感じた。
本当の話
全く知りませんでした
泣けました・・
よく出来た映画です。天才の孤独と周囲との軋轢、あるいは周囲の優しさに溢れていました。
そしてまた、戦争という時代の非人間性にも圧倒されました。情報を得ながらも巧妙に隠すことへの葛藤。天才だけど実は寂しがり屋の主人公には耐えられず、戦後の悲劇は起こるべくして起こったのかもしれません。
ここのところ、アメリカンスナイパーとかフォックスキャッチャーとか、人間の心の揺れ動きを描いた映画が続きましたが、これらの中でもこのイミテーションゲームは秀逸です。主役のカンバーバッチの見事な演技力に依るところも大きいですが、この戦争悲劇をグイグイと見せてくれた脚本が素晴らしい。現在と二つの過去を混在させながら、最後の元夫婦の邂逅シーンに持っていく流れには泣きました。キーラナイトレイに言わせる最後の励ましの台詞が、仕事ばかりの人生送ってしまった自分には、あまりに素敵過ぎです。何事もなしてないのに、女子からの励ましだけを欲してもしょうがないんでしょうけどね。
戦争の悲劇話ではありますが、この物語は極めて普遍的かもしれません。何かを成し遂げたいと実は心の底で思ってる男どもにとっては、自分も含めて、非常に魅了される物語でした。とはいえ、成し遂げた後に気づいたときには、失ったものも余りに大きすぎたわけなので、凡人はやはり大したことは成し遂げられないのですね。
みてよかった。
000
カンバーバッチが主演、天才数学者、暗号解読。
収集した事前情報がそれだけだったため、
スリルあふれる頭脳戦が繰り広げられるのかと思っていたが、
正反対のヒューマンストーリーだった。
3つの時間軸が交差して描かれていくが、とても観やすい構成だった。
鑑賞後にアラン・チューリングについて検索してみたが、
映画の随所に彼所縁のモノがちりばめられていたようだった。
個人的にWW2を英国視点で知る機会がなかったため、
その点では非常に新鮮だった。
また台詞の言い回し、所作、身に付けている服に英国らしさしか感じられず
大変興奮した。傘を差さない英国紳士プライスレス。
ひとりの素晴らしい功績を遺した偉人の半生記として、
とても良い映画だったように思う。
死の直前にジョーンが彼の家を訪れたのも、彼女でなければ勤まらなかっただろうし、戦後からラストへ向けてのカンバーバッチの演技は心に来るものがあった。
アランがジョーンに、ジョーンがアランに言った台詞が
ジョーンを掬い上げたし
アランを救ったのだと思うと
二人は確かに親友であったのだろう。
アランは初恋の相手を生涯想って生きてしんだのかと思うと、
あの時代の法律も、戦争も、病も、憎く思うけれど
せめて命が終わった先では幸せになっていてほしい。
もうちょい深くても
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