劇場公開日 2015年3月13日

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「スマホが当たり前になった時代に、 見るべき映画。」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0スマホが当たり前になった時代に、 見るべき映画。

2015年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

激動の時代を生きた、実在した人物。
その苦悩を浮き彫りにするのも、
映画ができることのひとつ。

この映画は、それが見事に成功しています。
スリリングな演出と上手い役者で、
奇跡の物語は眩しいほどに輝きだす。

ストーリーは、長い間封印された驚愕の実話。
主人公の3つの時代を交差して、
ストーリーに厚みを持たせていく手法で、
アカデミー賞脚本賞も納得。
音楽もしなやかで、切なくて、深みをだしています。

とにかく監督のチカラがスゴい。
この尺でものすごい情報量を盛り込みながら、
劇中に引き込み、観客に問いかける。
これぞ傑作ですね。
アメリカンスナイパーといい
今年は当たりが多いけど、
これらを抑えて作品賞を獲得したバードマンが、
余計に楽しみになりました。

そして当たり前に
手のひらに収まるスマホも、
実は戦争の産物なんて。
ジョブスもゲイツも、
天才数学者アラン・チューリングの
頭脳がなければ、
存在さえしなかったかもしれません。
映画が教えてくれることって、
とっても多いですね。

年間100本を劇場で観るシネオ