「美しい映画」美女と野獣(2014) タニロシさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい映画
クリックして本文を読む
とにかくデザインが素敵。
城からドレスからアクセサリーから家具から、子供の頃想像したおとぎ話の世界観そのまのでした。
美しく、それでいてどこか寂しげな舞台はそのまま野獣の心情を表しているようで、ベルを主役に据えながらも野獣をもよく表現されていると思います。
というかそれをいちいち用意する野獣がですね、マメだなあと(笑)
「愛されたい」と「愛されるわけがない」をいったりきたりの苦悩の末が『ドレス』や『7時の夕食』や『手袋』だったのかと思うともう。
かつての『王女』を喪った記憶や後悔が彼をああさせた、とわかってはいても割とメンタル弱い野獣を応援したくなります。
ベルも『少女』であるからこそ向こう見ずであったり、純真であったりしてこの話の清涼剤となっている気がします。
やはりおとぎ話の最後は「末永く幸せに」ですよね。
*-*-*
とはいえ、役者の顔に木や蔦がかかるシーンがあまり多くては映画に入り込みにくいです。
音楽はいいと思います。
野獣も全体ライオン風にデザインしてあるのに口元が人間のそれのままで、ゴリラとのクリーチャーかと思いました。
躍動感を表したのかやたら長いマントも注目ですね、あんなのつけてたら多分転ぶ。
森の神や精霊などの神話的要素は個人的には好きです。
おとぎ話ですから、そこらの境界も薄くなりますよね。
あんな迷惑な兄がいるなら姉は要らなかったんじゃないかと思いつつ、3.5点で。
デザインイラストが見たいなあ。
コメントする