「後半良し」日々ロック takamaruさんの映画レビュー(感想・評価)
後半良し
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わざとらしさやご都合主義などのせいで、さめてしまう場面が多々あった。
前半がそうだった。例えば、上京のファーストシーンで、部屋を追い出されたらしく、荷物をリヤカーで押して、力尽きて這いつくばっている部分。はいつくばることのリアリティをまったく感じないので興ざめ感だけ。
もちろん、はいつくばるっても、それをリアルに感じさせてくれる演出があれば別だが、それもないのでそう感じる。
こういたことが、所々、肝心な部分で出てくるので、入り込めそうで入り込めなくなる。
ただ、全体を通しての見せ方は良いので、見ていられる。
後半、田舎にもどってからは、そういう興ざめ感はなく、素直に楽しめた。
バンド演奏に、嵐は定番だが、その盛り上がりにカットバックではいる二階堂の体力的につらい状況が、演奏の感動を引き立てるし、
感電する部分にも面白さと感動を引き立てていた。
どうせコメディだからと、観客をナメて演出していると、やはり観客にもそれは分かってしまうということが、良く分かる映画だった。
そういうマイナス部分はあっても、良い映画。
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