「天才の子は天才」天才犬ピーボ博士のタイムトラベル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0天才の子は天才

2020年3月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

超が幾つあっても足りない超天才のピーボ博士。
しかし彼は人でなく、犬!
犬でありながら人語を話し、あらゆる知識に長け、おまけに文武両道。ノーベル賞も受賞し、各国首脳のアドバイザー。
超天才過ぎて作ってしまったのが、タイムマシン。
博士には人間の養子シャーマンが居て、タイムトラベルして歴史のお勉強。
そんなある日、シャーマンが学校で喧嘩。クラスメートの女子ペニーが、父親が犬である事やシャーマンを犬呼ばわりした事が原因。
博士はペニーとその両親を自宅に招き仲直りの場を作ろうとするが、ペニーがタイムマシンの存在を知り、勝手に乗ってしまう。
博士とシャーマンは救出の冒険へ…!

如何にもファミリー向けらしい、2014年の日本未公開ドリームワークス製アニメーション。

フランス革命、古代エジプト、イタリアのルネサンス期、トロイア戦争…。
“何処?”ではなく、“いつ?”に行くか。
歴史上の人物もたくさん登場。歴史の教科書には出てこない意外過ぎる素顔…!
あの偉人と友人のピーボ博士。ス、スゲェ…!
何とかが何とかになって、タイムトラベルに異常発生!
ブラックホールに飲み込まれそうになったり、過去と現在の博士やシャーマンが遭遇したり、歴史上の人物が現代に現れたりと、ハラハラスリルと言うよりドタバタ劇。
でも快テンポで飽きさせはしない。

何と言っても、ピーボ博士とシャーマン。
二人の関係性は単なる犬と人間とか凸凹コンビとかじゃなく、父子。
子犬の頃から超天才故孤独だった博士と、至って平凡な人間の子供のシャーマン。
超天才とは言え、子育ては別。ついつい口うるさく注意したりする。子育てって難しい。
ついつい反発したりする。
喧嘩だってしたりする。
引き離されそうにもなる。
しかし、そうやって築き上げられていく父子の絆。
子供の成長。
天才の子は自慢の天才であった。

本作も日本未公開が惜しい良質アニメーションなのだが…、
ペニーの性格だけは戴けない。
高慢ちきで、大体テメーのせいでとんだ騒ぎになったのに、助けに行った古代エジプトで王女様ぶり。何とか救出するも、感謝も反省の色も全くナシ。そしたら最後はシャーマンと仲良くなり、コロッといい子ちゃんに。
末恐ろしい子…!

近大