繕い裁つ人のレビュー・感想・評価
全43件中、21~40件目を表示
ウェディングドレスにめをうばわれました。
見たい!と思いながら見られず終わってしまった映画でした。
運良く飛行機の中で見られました。
独特な世界感が漂っていました。
一着の服を大切に何十年も着るという文化。
その服を作ったカリスマ仕立師しのさん。
天に召されたときはお得意様がしのさんの仕立た服を着てお見送り。女性は黒い布を頭から覆い…外国の影響を強く受けたであろう神戸が舞台でも違和感を感じました。
あまりのカリスマ性で、服作りを諦めた娘と、祖母の作った服を直すだけの孫娘。
あまりに頑な過ぎて共感しづらい!
それが少しずつ変わっていき…
これ以上はネタバレになるので言えません。
泣けました。
演出がうーん
神戸のロケや俳優、ストーリーは、良かったと思います。
普段は縁のない、洋裁の職人さんの事なので、題材としての魅力もありました。
但し、残念だったのは、神戸が舞台で、しかも地元密着の地元愛がテーマなのにセリフは標準語。グローバルな戦略で、海外受けを配慮したのだろうか。もし、そうだとしたら、標準語の字幕等を付ける画面構成を考えるなど、やりようはなかったのか。SF映画の宇宙人が日本語を喋っているような陳腐さを与えている。
また、個人的な好みではあるが、主人公の話し方が、登場の演技以外は無表情、独り言、つぶやき、セリフ棒読み的な演出だったのが嫌い。
TVドラマなどでもたまに見かける演出だが、作品をつまらなくするだけだと思う。この映画でもネガティブな印象を助長していると思う。
良作
現代の使い捨て文化、ファストファションに対するアンチテーゼとなる作品だと思う。
ディテールがい無い服、パクリデザイン、スタンダードやクラシックを軽んじる風潮が嫌いな人はこの映画がツボではないかな。
これ見て今後スーツはテーラーで作ろうと思った。
神戸が舞台だったので
観に行ってみましたが、個人的には好きな感じでした!しあわせのパンの監督さんでなんとなく同じような雰囲気がありました。結末がはっきりしてない感じでしたが、それはそれでよかったかなと。
あと中谷美紀さんはやっぱりきれいでした笑
神戸を舞台にした映画というわけで、映画を見るとやっぱ神戸はいいねと...
神戸を舞台にした映画というわけで、映画を見るとやっぱ神戸はいいねと思います。
ストーリーはいたって普通。映画「阪急電車」と同じぐらいのクオリティです。
残念なのが、たまに撮影ミスが目立ちます。遠くの歩行者があれ撮影やってる!という感じに映り込んでしまってます。
全然つまらない
生活の為に云々とか現実寄りな発言をする作品なのに、四六時中洋裁師につきまとう油売りサラリーマンやら、喫茶店でありえない注文やら、神戸なのに関西弁しゃべる人物ゼロやら。
ストーリーの起伏もほぼ皆無に近い。
あったとして、サラリーマンが変に切れてたり、大人げない爺さんが子供を頭ごなしに突き放したりとか、共感のしどころを探しに探しても、どこにも見つからない。
今思えば、場を引き立てるBGMなんかもあったのかどうか思い出せないぐらい。
評価できる点が何もない作品でした。
お仕立てしましょう,大人のファンタジー
上質な大人のファンタジーと言える本作。
映画の冒頭に主人公、南市江(中谷美紀)が放つ、こんなセリフがある。
「生活感出してたまるもんですか!」
これは本作の全てを象徴するセリフと言っていい。この一言にすべてが集約されている。
主人公、市江は祖母が始めたオーダーメイドの店「南洋裁店」を引き継いでいる。彼女は洋服のデザインも手掛ける。着る人の個性に合わせた「世界にただ一つの洋服」がこの店で手作りされている。
物語は、この洋裁店の服に注目したデパートのバイヤー、藤井(三浦貴大)が「南洋裁店」の服を「ブランド」として売り出そうと企画するところから始まる。バイヤー藤井と、主人公、市江のやり取りを軸に、市江の交友関係、南洋裁店と、その洋服を愛してやまない客などの人間模様を描いてゆく。
市江と顔なじみのお得意様は、皆この「南洋裁店」の洋服が、大のお気に入りなのだ。
「ここの服は何十年たっても着られるからね」
歳月を重ねて、自分の体型が変わったとしても心配はいらない。
その時は、この「南洋裁店」に自分の服を持って行けばいい。
すると、市江が客の体型に合わせ、その服を仕立て直してくれるのである。
決して目先の流行を追わない。
今日、ただいまの利潤を追求しない。
丁寧な手仕事。年代物の足踏みミシンを踏む主人公、市江の後ろ姿。
そこに差し込む陽の光の美しさ。
だけど、そんな仕立て直しを丹念に行う店は、もはや絶滅寸前だ。
おなじ仕立て直しをしている、親しい同業者(伊武雅刀)は
「この店は私限りです。もう閉めようと思っています」と寂しげだ。
本作のハイライトは「夜会」と呼ばれるシーン。これが良かったなぁ~。
趣味の良い、おしゃれな服でドレスアップした、ご年配の方々が、シュトラウスの「アンネンポルカ」に合わせてダンスをする。
会場に飾られた花々の美しさ。弦楽アンサンブルの、ゆったりとしたリズム。
この夜会にはドレスコードと参加資格がある。
それは「南洋裁店の服を着ること」
そして「30歳以上であること」
子供達は参加できない。これは「大人の童話の時間」を楽しむ会なのである。
本作で使われる音楽はとてもいい。
だけどエンドロールで唐突に流れる平井堅の歌は、やはり「とってつけた」感じは否めないのが残念。
本作は全編、僕の住む街、神戸、並びに兵庫県下で撮影されている。
坂道が多い神戸の街並み。古くから外国人が住む、異国情緒あふれる街「KOBE」
映画の後半で登場する古い洋館は、神戸の塩屋に建つ「グッゲンハイム邸」である。
ここは今、音楽などのイベント会場として貸し出されている。もちろん、普段の日も見学可能だ。僕も何回か通ったことがある。
板張りの床はギシっという音とともに適度に「しなり」、歩き心地も良い。この異人館を使って本作では結婚式のシーンが撮影されている。
この映画には多くの説明はいらないだろう。
ストーリーを追ってゆくタイプの作品でもない。
この作品世界に描かれる風景を、絵画のように楽しむ心の余裕があれば、本作は十分に満足できるはずである。
温かさと癒しを貰えたような気がします
もしこんな人に出逢えたら
もしこんな人が近くにいたならば
もし☆もし☆と何度でも書いてしまいたいそんな想いを
感じる映画でした
20年立った神戸の風景とこんな人と出逢いたいと
思わせて貰えるそんな時間を過ごせます☆
最初のシーンからエンドロールが流れる最後まで
ずっと見れるそんな映画でした
黒木華さんが着てられた、車椅子でのウェディングドレス!今も心の中に残ってます。
感動!
本日見てきました
正直な感想まずは「泣きました」泣きましたが「ウル」っという感じです
普段映画を見ても泣けないのですが初めて映画で泣けました
自分も男ではありますが洋裁をやっているので一生を変える一着を作るのは簡単なことじゃないのでとても感動しました
でも「クスッ」というところもありました
自分が泣いたところはウェディングドレスに風船がついててふわーと上がっていくところです
なぜかわかりませんが自然とね~
ぜひみなさん見てみてください面白いところもあれば感動するところもあります
おすすめです!
世界感は素敵ですが…
可愛らしい世界観はとても素敵でしたが、まんだかはっきりしないストーリーの流れでした。
よく言えば、自分で想像することのできる映画。
悪く言えば、「それで?だから?」っとオチを求めてしまうモヤモヤを感じる映画でした。
原作は全く知らないけど
非常に私の中に、気持ち良く入り込んで来ました。主演の中谷美紀が非常に良い俳優さんだとは判っていても、何か違った印象を与えてくれました。予算が、非常に少ないとの話しでしたが、これほどの作品に仕上がったのは監督の情熱の賜物です。
微妙に俗世界につながってて。
番宣で言ってました。オープニングの美しさ。これ観るだけで価値あります。自然光のなんという神々しさ。美しい。
お話は頑固洋裁職人中谷美紀の一つ皮がむける物語でした。
坂道とガードレールと喫茶店と洋裁室、定点で写した画面がなんとも心地よいです。3人子供がガードレールに沿って歩くシーン、カメラも同時に動いてうまい。時代の変化を感じます。
脇をかためる俳優達の安定感もさすが。こういう作品に片桐さんは必須です。
現実的なのかファンタジーなのか、微妙なバランスが悩みどころでした。
仕事で悩んでいる人にも。
優しさに包まれながら、
絵画のように奥深い、清々しい映画だった。
こだわりは時に切なく、時に力強い。
凛とした強さの中で、とまどいながらも信じぬいていく、
その微妙な感情を表現した中谷美紀さんは素晴らしかった。
出逢いを大切に。
そして人のシアワセに繋がる仕事をしなくてはと、
再認識させてくれる物語でした。
ファッションを見ているだけでも、幸せな気分になれます。
本当に良い物との出会い
本当に良い物との出会いは人生の中でどれだけあるのでしょうか。この映画を見て、良い物は歳月を過ぎてもずっと変わらない、自分にもその良さを見る目があれば…、と感じました。
我が家にも亡くなった祖母が使っていたミシンがあります。主人公がカタカタと足で踏むミシンを見ると、とても懐かしくなりました。中谷美紀が職人を静かな中にも熱い思いを演じていますね。
全43件中、21~40件目を表示