「アクションスターの系譜と今後の方向性」ポリス・ストーリー レジェンド ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)
アクションスターの系譜と今後の方向性
言わずと知れたスーパースター"ジャッキー・チェン"。
アクションスターとして不動の地位を確立しているが、と同時にプロデューサーや監督など制作面での活躍も素晴らしい、まさに業界のお手本となる映画人でもある。
映画好きなら知る人も多いと思うが、トム・クルーズは完全にジャッキーをお手本にしたポスト"アクションスター"であり、またジャッキー自身も熱狂的な千葉真一ファンでもあったことから映画人としての影響は大きい。
ハロルド・ロイド、バスター・キートン、ジャン・ポール・ベルモンド、千葉真一、ジャッキー・チェン、トム・クルーズ…。
ジャッキー自身は2012年の「ライジング・ドラゴン」で本格的なフィジカルアクションからは引退すると宣言していたが、2017年の「ザ・フォーリナー/復讐者」などの傑作も生み出している。
現在67歳のジャッキー・チェン。
コロナなどの影響もあると思うが、作品数は減って来ている。
ジャッキー本人が一番好きな自身の作品を選ぶとしたら、アクション作品は「ポリス・ストーリー/香港国際警察」で、監督作品では「奇蹟/ミラクル」だそうだ。
近年は比較的シリアスな作品が多く、本作「ポリス・ストーリー レジェンド」もそのひとつだが、それはそれで悪くない。
ただ、個人的にはやっぱりジャッキー作品にはコメディ要素を期待したいし、実際それはジャッキー自身にとって最大の魅力なのではないかと思う。
今後は監督として自身の70、80年代の作品を原点回帰的に小規模な低予算作品でいいから、是非作品を残して欲しい。
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