劇場公開日 2015年6月27日

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「SABUのみぞ知る」天の茶助 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0SABUのみぞ知る

2019年12月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

寝られる

下界の人間の人生は、天界の者たちのシナリオ通りに決まっている。ある時、彼らのお茶係の茶助が発した言葉によって、一人の女性ユリが死ぬ運命に。茶助は彼女を救うべく、下界へ…。

SABU監督の珍しいファンタジー。
やりようによってはコミカルな作品にもなりそうだが、そこはSABU印。
下界に降りた茶助と個性的な登場人物たちが織り成す人情コメディ。
ヤクザと対したりと、突然のアクション、バイオレンス、サスペンス!
不思議な力で人の病を治せる茶助。スピリチュアル・ムービー…!?
茶助とユリの切ないラブストーリー。
不条理でシュール。代名詞の走るシーンも勿論。
初期の作品を彷彿させるような、これぞSABU疾走エンターテイメント!…ではあるんだけれど、

初期の作品って話的にも面白かったんだけど、これは…。
おそらくラブストーリーがメインなのだろうけど、色々ごちゃ混ぜで、訳分からん…。
と言うか、何を見せたかったのか…?
知るのは、創造主(=SABU)のみ。

役者陣は快演。
SABU作品二度目の松ケン、常連組の故・大杉漣、寺島進。
ヒロイン・大野いとは喋ると下手なのかナチュラルなのか分からないが、本作では喋れない役故魅力が光ってた。
今野浩喜の怪演はなかなかインパクトあり。お笑い芸人から役者に転身したのは正解かも…?

近大