「地味じゃないですよ。」バンクーバーの朝日 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
地味じゃないですよ。
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すでに上がっているレビューで賛否両論で、ちょっとそわそわしてみましたが、杞憂でした。
地味とか物足りないとかは全く思わなかったです。お金出したテレビ局に迎合したとも思いませんでした。
地味に思えるのは、音楽で必要以上に観客の感情を煽ったり、特定の人物に感情移入を促すような演出をこの映画はしていないので、そういう映画やドラマに慣れている人には物足りないというところでないでしょうか。
野球の内容が云々は、野球をしないし野球を見る眼がないのでわかりませんでした。
試合の面白みのエッセンスはあったように思いましたが。
移民二世の若者たちが、苦況に立たされながらもそれでも自分の生を存在を環境を肯定したいと奮闘する姿がよく描かれていて良かったと思いました。
泣かせようとする演出を石井監督は好きじゃないんだと思います。なので、人物の感情が高まるシーンでも遠くからの撮影とかが多く、泣かせようとする素振りがないように思っています。そこがいいなと思います。
エミーが差別によって奨学金を受けられず、仕事もクビになっても、それでもカナダを嫌いになりたくないと願う姿勢に心を打たれました。
池松くんが途中で退場しちゃったのか寂しかったです。もっとみたかった。
池松くんと妻夫木くんが並ぶとぼくたちの家族を思い出して嬉しかったです。
血の気が荒い勝地涼は初めて見たけどなかなか良かったです。
ひとーつだけけちをつけるならば、亀梨くんの眉毛。あんな細くて整った眉毛はおらんかったやろうよ。
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