劇場公開日 2014年12月20日

「社会をも動かす野球の力。歴史に埋もれた真実の物語。」バンクーバーの朝日 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0社会をも動かす野球の力。歴史に埋もれた真実の物語。

2014年12月24日
PCから投稿

泣ける

悲しい

難しい

【賛否両論チェック】
賛:差別や迫害の中でも、決してそれに屈しない姿勢と、彼らに感化されて変わっていく人々の姿が清々しい。
否:野球に興味がないと、結構退屈かも。史実であるが故の終わり方も、好みは分かれそう。

 差別や迫害という、かつて実際にあった悲劇を生々しく描きながらも、それに屈することなくひたむきにプレーを続ける主人公達の姿は、観ていて胸にこみ上げるものがあります。そして、そんな彼らのプレーがきっかけとなり、白人の人々の心の壁が少しずつ取り払われていく様子も、感動を呼びます。反面、そうして人々の希望になったバンクーバー朝日にも、〝戦争”という避けられない残酷な現実が迫りくる様も、深く考えさせられるところです。
 野球が好きではないと少し退屈かもしれませんが、実話ベースの感動作です。是非ご覧下さい。

映画コーディネーター・門倉カド