「振り子時計はね、夫婦みたいなもんだ」振り子 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
振り子時計はね、夫婦みたいなもんだ
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映画「振り子」(竹永典弘監督)から。
原作は、私も何度も見直した「鉄拳」さんのパラパラ動画「振り子」。
台詞がないパラパラ漫画から、よくここまで纏めたな、と思う反面、
台詞がないからこそ、私たちの想像力が膨らみ、感動できたのに・・と
正直、これは賛否両論あるだろうな、と感じた。
だからこそ、バラバラ漫画にない「台詞」に興味をもちメモをした。
やはり、印象的なのは、小松政夫さん演ずる「時計屋」さんが口にした、
「振り子時計の定義」かな。
「振り子時計は繊細なんだ。右左に動く振り子が正確に時を刻む。
少しでも、振り子がバランスを崩すと、正確に動かないんだ。
右左って、両方が力を合わせないと時を刻めないんだよ」
「振り子時計はね、夫婦みたいなもんだ。
共同作業で、何年も何十年も、時を刻んでいくんだからね」
私はこの台詞で、グッときてしまった。
さらに「中村獅童さん・小西真奈美さん」演じる、主人公の夫婦の関係が
いろいろな出来事でぎくしゃくした時、こんな台詞が救ってくれた。
「どっちかが頑張っている限り、振り子は絶対に止まらない。
共同作業って、そういうことなんじゃないかな」
カチカチ・・となる音が気になって、家庭から消えた「振り子時計」、
昔は、ゼンマイのネジを巻くのは、子どもの仕事だったなぁ。
「振り子時計」(夫婦が離婚しないように?)が止まらないように。
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