「宇宙は美しい」パッセンジャー TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)
宇宙は美しい
5000人もの人間が冬眠している巨大化な移住船の中で90年も早く!たった1人で目覚めてしまった孤独。到着までまだ90年。つまり宇宙船の中で朽ち果てと言う運命が突然目の前に突き立てられる。そんな状態って地獄?
それなりに幸せな生活だったけど、遠くの未知の星に行けばきっともっと幸せな生活が待っているはずだ。そう信じて旅たつ人々。
120年かけて、周りの家族や友人、全てを捨てて旅に出る。
アドベンチャーにはいつも何かハプニングが待っている。冬眠カプセルが壊れて目覚めてしまったエンジニア。夢半ばなにして地獄に落ちる。
宇宙船での孤独がどれだけの地獄なのだろう。
寝る場所も、食べる物にも不便する訳でない。
だったら何とか行きていけるじゃないか。
バーに行けばバーテンダーロボットと会話もできる。映画も見放題。楽しそうな運動メニューやレストランもある。そして仕事をする訳でもない。
さして窓の外には信じられないくらい美しい宇宙の風景が広がっている
きっと一生そこから出る事がない人生でなければ素晴らしい時間だと思う。
一見何不自由ない生活をしている
地球人で人々に囲まれながらも貧困で苦しい生活をせざるを得ない人間のほうが地獄なのでは無いのか?
何故何不自由ない生活をしているのに孤独と言う1つの不幸だけで死のうとするのか。
自分なら耐えられる気がした。
いや、それどころか楽しめる気がした
私なら窓の外を永遠に眺めていたいだろう
宇宙映像のなんと素晴らしい事
しかし自分で体験している訳ではないので、意外とすぐに嫌になるかもしれない
宇宙船の中で目覚めた男が孤独に苦しみ、イケない事が分かって居るのに一目惚れをしてしまった彼女を睡眠カプセルから起こしてしまう。
夢と希望と幸せを求めていた人間達が夢の見れない現実の孤独と言う地獄に落ち、怒り、かなしみ、葛藤し、孤独の中、答えにむかっていきていく姿
幸せはいつも目の前にあるのに、人は気がつかず遠くにみえる大きな幸せを追い求める。
不幸のどん底にも幸福は潜んでいる。
不幸のどん底で小さな幸福を見つけたら、そこはもう不幸のどん底ではなくなり、幸福が支配する場所になる。
普通の生活では見つけられなかった幸福な時間が不幸のどん底にある事だってあるのだ。
なんて色々人生考えさせられる素晴らしい映画なのは間違いありません。
内容のないアクション系じゃないのでみんなにみてほしいな。