「木は必ず育つ」パッセンジャー toraさんの映画レビュー(感想・評価)
木は必ず育つ
冒頭から燃える。
しかし、宇宙とは神秘的の反面、人間にはどうしようもないこわさを秘めている。
人は時に独りを求めてしまうが、世界にひとりだけになってしまったらとてもおそろしいものだ。
いくら文明が発展し、文化や社会が潤ったとしても、それを共有できる人がいないと人生は何の輝きもないんだろうな。
人はなぜ涙するのか。
それはきっと心があるからではないだろうか。
心は人々を涙させ、そして生きる力を与えてくれる。
毎日の日々は知らぬ内にこころであふれている。
作中のBG一つとっても心は動くのだ。
情景も、シリアスだったり、美しかったりと素晴らしかった。
愛するものだけには正直に生きたい。
うそは相手だけでなく、自分を自分ではなくしてしまう。
人生というものは、街があり、店があり、文化があり、自然があり、そして愛する人がいるからこそ、おもしろい。
死が訪れる時、愛するひとたちを想い、最期を迎えたいな。
そう、何度だって生まれ変わるんだ。
何もないところにも、木は必ず、育つ。
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