「愛犬家が連続殺人事件」ジョン・ウィック ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
愛犬家が連続殺人事件
例えば「ガンフー」が映画史におけるガンアクションを更新したなんて微塵にも思わん。ただ間違いなく言えるのは本作が一連のアクションを丁寧なカメラワークで見せてくれる真摯なアクション映画だということ。やっぱりキアヌ・リーブスは信用できる映画人だと改めて思った
愛犬を殺されたキアヌ・リーブスが仇を討つため殺して殺して殺しまくる。これぞまさしく「愛犬家が連続殺人事件」
もちろん愛犬家連続殺人事件のもじりです。連続殺人マニアの皆さんには言わずもがなですよね
ただ誰もが思うだろうけど終盤がアンチクライマックスというか起伏が無さ過ぎる。これは単純に敵が弱いからやけどこの手のタイプ(ナメてた相手が実は殺人マシーンでしたモノ)の作品が強敵を設定しづらいのは確か。とはいえ愛犬を殺した奴を殺すシーンがサラッとしとったのは良かった
ロシアンマフィアというか殺し屋社会の掟描写が楽しかった。アクションが地に足着いたものだからこそ妙にリアルに浮かび上がるフィクショナルな描写の数々が作品世界を豊かなものにしていると思う
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