「愛とは」ブレイン・ゲーム PSYさんの映画レビュー(感想・評価)
愛とは
この作品を語る上で外せないフレーズ"究極の愛の行為は、この上なくつらい"。この言葉の意味を理解するのは簡単ではない。ジョンとチャールズ、同じ能力を持つもの同士わかりあえる部分も多々あるのだろう。しかしこの2人の明らかに違う点といえばこれから病を患い苦しむことが既に決まってしまっている人の意思を汲めるかどうかだと思う。苦しむ前に殺すのが愛なのか生きたいと望む気持ちを尊み死を待つのが愛なのか、本人の意思と関係なく命を絶たせてしまうチャールズの行為ははたして愛と言えるのだろうか。
話としては超能力者同士の先読み合戦の様な話でアンソニー・ホプキンス演じるジョン・クランシー博士が超能力を駆使しコリン・ファレル演じるもう1人の超能力者、連続殺人事件の容疑者チャールズをFBI捜査官のジョー、キャサリンと追うというシナリオ。序盤の方にジョンが超能力を使い見た未来の断片的な映像が話が進むにつれて現れ点と点が繋がるようで面白い。今までの超能力映画とは一線を画いた面白さがあるので是非おすすめしたい映画の1つ。これからこの映画を鑑賞するのであれば是非ラストシーンに注目して頂きたい。
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