「震災と内向的少女の青春」物置のピアノ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
震災と内向的少女の青春
芳根京子がオーディションで選ばれて映画初出演にして初主演したという映画。東日本大震災から1年が経過した福島の田舎町を舞台に、物置に置かれたピアノを弾くことを心の癒しにする内気な女子高生が、美人で優秀な姉との確執や、過去に弟を事故で亡くした記憶、風評被害に苦しむ桃農家の祖父の存在、原発事故のあった浪江町から避難してきた同級生の少年との交流などを通して人生の新たな一歩を踏み出していく姿を描いた青春ヒューマンドラマ映画だ。
製作途中で震災が発生し、一時中断した後シナリオを書き換えてから製作を再開したという。爽やかな感動を呼ぶとても良い映画で、主人公が吹奏楽部なのが自分の高校時代を思い出して懐かしかった。そしてとにかく桃が超美味そうだった。とにかく桃が食べたくなる映画でもある。
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