劇場公開日 2014年10月11日

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「とにかくわくわくする素敵な作品」映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5とにかくわくわくする素敵な作品

2020年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2015年5月DVD鑑賞
今千秋監督作品「映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ」を観ました。
今回劇場で行きそこねたので、DVDでの鑑賞です。

こちらシリーズ初となる、東映以外の人間が監督を勤めた作品だそうです。
そんな今千秋監督。丁寧な作品作りで定評のある方ですが、実はプリキュアの大ファンらしく「いつかは監督をしてみたい」と思っていたそうですよ。
そしてドキプリの演出を経て、本作で念願の監督に起用されたのだそうです。
そんな監督だからでしょうか、実に愛に溢れた作品となっていました。
とにかく作画がとてもきれい、動きもよくて観ていてとても気持ち良いのですね。
技のカットも派手目で良いです。
音楽もTVシリーズよりキラキラ感がましていて少し豪華な感じでした。
前後逆に観たこの前の「オールスター」がアレだった事もあるのでしょうけど、やはり劇場版作品はこうでないとですね。

そして何より、ひめが実に可愛く(ただ単に自分が好きだから、そういったフィルターがかかって見えただけかもしれませんが)描かれていて、くるくると変わるその表情などは観ていてとても楽しい気分になります。
自分に娘でもいたらこんな気持ちなのでしょうかね?(※このレビュー作成当時には子どもがいませんでした。何だか懐かしい。)
とにかく目に入ってくるひめが可愛くてしょうがありません。

さて、そんな物語はやや駆け足感もありましたが、少し重いテーマをきれいにまとめていて、「うまいなぁ…」と感じました。
ちゃんと子供にもわかりやすい喜怒哀楽が詰まった王道を行く作りで、ラストなどは挿入歌のメロディーも相まってかなりアツくなります。
70分という長く無い尺なのに、ちゃんと物語がきれいに収まっているのが凄い。
唯一残念だったのが、やはりこの作品を劇場で観れなかった事でしょう。
クオリティがとても高かった事もあり、その悔しさも増すばかりです。
やはり気になった作品はちゃんと足を運ばないとですね、とても教訓になりました。
笑って、叫んで、泣いてと、とにかくわくわくする素敵な作品でした。

白波