「真心をもって接すること」海難1890 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
真心をもって接すること
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海難事故まで、エルトゥールル号の様子と和歌山の村の人たちの様子が丁寧に描かれていて、平和で楽しい雰囲気から一変して事故の緊迫した状況が真に迫っていた。
出港から観ていたからこそ、ムスタファの耐え難い悲しみに心が痛み、共感した。それに対して村の人たちは、全員で協力して、見返りを求めず事故に遭った人を助けようとし、真心をもって接した。怪我の手当てだけでなく、死者の弔いや、持ち物もできるだけ拾い、血や汚れを丁寧に落として返した。その姿勢は、傷ついたトルコの人たちを癒し、元気づけた。
テヘランの出来事にも、トルコの人々の真心を感じた。
国籍や人種に関係なく、人としてあるべき姿であり、多くの人に語りついでいくべき話だと思う。
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