「真心」海難1890 toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)
真心
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トルコの国民が親日的ということは情報として知っていたが、歴史に疎い私はこんなエピソードが
あったとは知らなかった。いや、もしかしたら聞いたことがあっても忘れていた。
そんな私だがこの映画を観て歴史の勉強にもなったし心に響くものがあった。
史実に基づいた話ではあるが、語り継がれた事実関係を再現して見せるだけではない。どうやって
映画として表現するかに工夫の跡が見られる。脚本も、減り張りのある演出も良かった。
1890年の描写と約100年後の描写に同じ役者を登場させ、助ける側と助けられる側の関係性・
縁を意識させるところもこの映画ならではの良いところ。
忽那汐里が良かった。1890年の、話すことができなくなった村娘。そして1985年の、国際社会で
活躍する教師。異なる役柄を見事に演じていた。表情に惹き付けられた。
真心の真髄を表現したいという、スタッフ・キャストの真摯な姿勢が伝わって来た。
地理的に近くても恩を忘れ言いがかりを付けてくる国もある。そんな国とは全く異なる、真心という
価値観を共有できる親日国・トルコ。トルコとの厚い友情を大切にしたいと思った。
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