「フィクションと史実が分かり辛いところがあるかも」海難1890 ディノさんさんの映画レビュー(感想・評価)
フィクションと史実が分かり辛いところがあるかも
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嘘くさい、フィクションだみたいに思われている部分がありそうなのでちょっと補足を
「事実」
・当時の串本町は食料に余裕がなかったが食べ物をかき集めて被災者の支援を行った
・体温の下がった被災者を暖めるために肌を寄せて温めた
・イラン、イラク戦争で救援機を飛ばした際にトルコの大使が「エルトゥールル号遭難事件の恩返しです」と語った
・日本政府と日本の航空会社が邦人救出を諦めた
→当時、邦人救出も含めて自衛隊の海外派遣は制限されており(憲法9条との兼ね合い)即座に自衛隊機を出すということが出来なかった。これは後に法改正がされる
「脚色」
・竹中直人のシーン
・どっかであった気がする
嘘くさいと思われる善意の部分は実は事実だったりします。もちろんそうするに至った理由もありました。
映画では語られてはいませんが、エルトゥールル号が被災したことを知った日本人が国内を行脚し義援金を集めトルコの人たちに渡しました。
この人物はトルコで日本語を教えるなどし日本とトルコの交流を進めます。その教え子の一人が後にトルコ共和国の初代大統領になりました。
またこの遭難事件、救出劇はトルコの教科書にも載っている話です。
後に続く日本とトルコの友好の歴史の始まりと言っても過言ではありません。
この映画で「エルトゥールル号遭難事件」を知った方は是非その話を深く掘り下げて調べてみてください。
そうすればこの映画は今以上にもっと楽しめると思います。
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