「絆の強さは、二人きりで生きてきた証し。」小野寺の弟・小野寺の姉 miyuさんの映画レビュー(感想・評価)
絆の強さは、二人きりで生きてきた証し。
クリックして本文を読む
三度、泣いた。
全編に満ち満ちている、姉弟の優しさと思い遣る心。
溢れ出る涙は、朝露のようにすがすがしいものだった。
お姉さんとの同居を嫌って弟から去った元カノ。
二人の絆が強過ぎて、入り込む隙が無いと感じたのかもしれない。
でも……
早計だったのでは?
あのお姉さんなら、きっと自分から出て行ったよ。
因みに、涙した三場面は……
姉が自分の歯にコンプレックスを抱く原因となった自転車の二人乗りシーン。
級友から揶揄されようとも弟からもらったお弁当箱を使い続けた事実を、二十数年経って弟が知ることになったシーン。
帰宅した弟が、振られた姉の嗚咽を聞いて、玄関に戻り声高な「ただいま」と共に自分の帰りを知らせるシーン。
そして、何事も無かったように一階に下りて来る姉。
この姉弟のように、私は独り善がりでない思い遣りを持ち合わせているかな?
見返りの無い優しさを、私は享受しているかな?
コメントする