「お金はただの紙」紙の月 ヒカルさんの映画レビュー(感想・評価)
お金はただの紙
ありがちなストーリーです
アラフォーの女が若い男に入れ上げ、貢ぎ、贅沢をするために横領に手を染めていく
ラストで横領犯は捕まるのか、捕まらないのか…あるいは他の結末が?という一点に向かいストーリーは進んでいきます
わりとテンポよくストーリーは進みます時々ハラハラドキドキしながら、あっという間にラストシーンを迎えました
(宮沢りえ演じる梨花にあんな根性があったとは驚きでした)
イマイチ腑に落ちない部分もあります
なぜ、男子大学生は地味な風貌(美しさは残ってはいるものの)の中年女に惹かれたのか、梨花はなぜ突然自分から男を誘うようなマネをしたのか…(日常の不満からきっかけは些細な事で良かったのでしょうが)
粗筋を読むと『夫に不満』とありますが劇中の夫はそこまで酷くもないように思えます
嫌味っぽいとはいえ、ブランドモノの時計を買ってきてくれたり、海外赴任の同行を断った梨花にちゃんと電話を寄越したりもする
後から気になったことです
改めて粗筋を読むと、設定がバブルが弾けた1990年代後半とのこと
残念ながらあの時代の雰囲気が出ていないと思いました
思い返せばお金持ちの老人、恋人との過ごし方等はバブル期ですが、携帯が登場しない他は現代でも通用する風景、ファッション…少し残念です
総括しますと、時々首を捻る場面もありますが全ては宮沢りえさんの熱演がカバーしてくれたように思いました
梨花が壊れていく姿は必見です
月並みですが、お金では幸せになれない、ということだと思います
ちなみに大島優子さんが思いのほか、良い演技を見せています
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