劇場公開日 2014年11月15日

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「音楽の違和感」紙の月 omoroさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音楽の違和感

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿

適切な演出のおかげか全キャストが類型的なのに実在感がある素晴らしい仕事をしてた。何と言っても宮沢りえ、小林聡美、大島優子のメイン3人が素晴らしかったです。
大島優子の様に、観客が役者に抱いているイメージを最大限利用したキャスティングにコンテクストの意味を考えさせられた。いかにも保険のCMに出てそうな夫婦とかも。類型的でしかない人物描写は嫌われるが、適度に型にはまったキャラクターは物語を読解する為に必要だとと再認識しまはた。
透明感のある映像とそれにマッチした、でも時代にはマッチしない無機質な音楽が違和感を演出していてたまらなく良かった。にしてもホントこの監督は性格悪い。

omoro