「メタとベタが交錯する“今っぽい”娯楽映画」イン・ザ・ヒーロー kicks1126さんの映画レビュー(感想・評価)
メタとベタが交錯する“今っぽい”娯楽映画
ヒーローものってダサいのかな?っていつから思い始めるのだろう。昔はあんなに夢中になってたのに。
この作品は映画好きにはメタにもベタにもなれる不思議なテイストがした。
ヒーローアクションものの舞台裏が描かれ、劇中劇が乱打されるのはいかにも“今っぽい”。ベタに映画に夢中になれない人にはそんな“引いた”視点が用意されている。その視点からは映画がこんなにも熱く作られているのかととても面白く見れる。
しかし、結局ハイライトは映画の王道である。アクションだ。見ていて興奮せずにはいられないクライマックスのアクションシーン。全てのメタを吹っ飛ばすほどの熱いシーンの連続。
ここに、東映のプライドを見た気がした。チャンバラもヒーローものも東映の伝統だ。
元気が無いと言われて久しい東映。しかしみんな東映の映画で家族で楽しんだじゃん。そんなセピア色の自分史まで掘り起こさせてくれたよ、あのアクションは。
コメントする