ラブ・ポーションNo.9のレビュー・感想・評価
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バカバカしいとか大甘とか言われても、僕は好きなのよ。
恋に奥手な生化学者ポールは、ジプシーの老女からもらった媚薬No.8の効果に気づき、同僚で密かに好意を持っている地味な女性ダイアンと、薬を分け合うことにした。
同名のヒット曲(59年クローバーズ、60年代サーチャーズがカバー)を基にしたラブコメディ。歌詞の内容は、ある男が、手相占いのロマ人からもらった媚薬9番のせいで、見た物すべてにキスをして、キスされた警官が媚薬の瓶を割るというもの。
後のLPバージョンでは、10番の薬はどうなの的な歌詞が追加されている。映画では、8番が媚薬で9番は解毒剤になっており、創造性豊かな良い変更だ。
サンドラ・ブロックが実にチャーミングで愛らしい。一見バカバカしい話だが、下品過ぎず、スマートに描いている。超大甘な展開と思うけど、かわいらしくて楽しい。超個人的評価だが、遊び心にあふれた、抱きしめたくなる良品だと思う。
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ケミカル・ファンタジー
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怪しげな占い師のおばさんの秘薬、No.8は惚れ薬、No.9は解毒剤、それらの秘薬に翻弄される人々をコミカルに描きます。まさにジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの大ヒット「ラブ・ポーションNo.9」に触発されたドリーミーな映画でした。
主人公を生化学者にして秘薬の効能を分析、秘薬を飲んだものが発する声を聴くと愛情ホルモンが分泌されると言う、一目惚れでなく一耳惚れですかね、かなり妙な仕掛けを説明、発想はユニークだがラブ・ストーリーとしては平凡、気は揉ませるものの結末は想像どおりだから感動モノでもないし、もてない若者に向けた、もし、こんな薬があったらと、かすかな希望を授ける映画なんでしょうかね。
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