「感想ってゆーか。」リトルプリンス 星の王子さまと私 れーいさんの映画レビュー(感想・評価)
感想ってゆーか。
レビューしている人達の意見で、ちょっと思うとこがあったんで書きます。
・まず、難解って書いてる人が多いですが、空想の描写と現実の描写が行ったり来たりするので、その辺に理解ない人は良く解らなくなるのかもしれませんが、普通に観ていればそんな事はないはずです。
子供に理解できるのか?って書いてる人いますが、子供を舐めすぎじゃないでしょうか?原作は「子供心」を忘れてしまった「大人」に向けた内容です。なので、もしかしたら子供にとっては当たり前の内容かもしれません。
そもそも星の王子様じたいが、空想と現実の垣根の取り払われた内容なので、そこが大前提として描かれている印象ですね。原作未読でしたら理解が追い付かない可能性もあります。
・退屈って書いてる人は、フランス映画のテンポが合わないかもですね。あくまでディズニーやドリームワークスでは作らない作品ですので、若干ノリが違います。
後は、感情移入できるキャラクターが主人公の「女の子」と「飛行士」しかいないので、その辺を重要視する人は退屈かもです。ただ、二人ともキャラはとても立っていたと思います。
・後半が嫌って言う人の気持ちは、原作読んでる人からしたらとても理解できるのですが、このお話はあくまでも主人公が空想した星の王子様の像です。
話のテーマにもなっているように、原作読んだ人それぞれに自分の星の王子様があるのです。そこを踏まえると自分は後半の内容はとても自然に感じます。あれは主人公にとっての不安や恐怖、それから救いの物語となっていて、それを星の王子様として描いたものとなっています。
個人的な感想は、凄く良い内容だったと思います。
紙を使ったストップモーションは勿論ですが、全く期待していなかったCG部分にも、フォーカスの当てかたや光源の美しさ、徹底的に象徴化された町並みや人々など、映像の細かな部分にまで拘りを感じます。あと、大量のジブリのオマージュがあり、「好きなんだなー」って思いました(^_^;)
ストーリーですが、いわゆる名作を映像化するだけでもアレコレ言われるこの時代に、オリジナルとしての要素を盛り込む姿勢はとても好感が持てます。賛否も勿論あるでしょが、かなり原作を大切にしつつ制作をした人達みなさんの意気込みなんかも感じました。ただ、原作の内容部分が若干とばし飛ばしになってしまっていた為、未読の人には不親切だったかもしれません。
音楽は、サントラ欲しいくらい素晴らしいです。