白鯨との闘いのレビュー・感想・評価
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一周回って「邦題絶賛論」
確かにオレも、これまでのレビューの中にも邦題について、いろいろ言ってきたことはある。
原題「In the Heart of the Sea」
直訳すると、「海の中心で」あるいはもっと意訳すると「心の奥底にて」
結論から言うと、この映画のテーマは
「変わることの勇気」
心の奥底に自分のこだわってきたこと、しがらみ。
主人公チェイスは海の男であることに誇りと自信、こだわりを持っていた。船長ポラードは名家の出故、その立場を守ろうとしていた。
そんな二人が、大海原で自分たちのそれぞれの主張を通そうとし、船内の関係が崩れつつも、仕事をきっちりとこなす。そんな彼らがさらなる野望を遂げるため、噂のクジラの大群、そして「白鯨」を狙うため、初めて一致団結する。
しかし、圧倒的な存在の白鯨は、彼らをいとも簡単に蹴散らす。その白鯨に対し、チェイスは「オレの獲物だ」と海の男にこだわり、あっけなく逆襲に会い、船員全員を窮地に追い込んでしまう。
これ以降の話は省略するが、2度目のチャンスに彼が白鯨に攻撃しなかったのは、
「攻撃しても負ける」「攻撃する意味がない」
→
「勝っても意味がない」
クジラ狩りの名手であることのこだわりを棄てた瞬間である。圧倒的絶望的な極地で、自身の本当の「心」を知ったことで、それを背負っていくことを決めたのである。
「変わることの勇気」
拾った命、その心にしたがって生きることこそ、「変わることの勇気」。それこそポラードが聴聞会にて、その立場を差し置いて真実を語った理由だ。
(とはいっても、チェイスについては、ほぼほぼラストの、Wake up! Wake up!には、「タイタニック」かよと、思わず数少ない笑いどころ、いや笑っちゃいけないシーンだが。でもあそこで死んでしまうとテーマが飛ぶ)
そして後年のニカーソン。こちらも真実を語ることで、ようやく彼の闇が晴れる。
(まあ、正直こういう告白式、というか「ライフ・オブ・パイ」式にしたのは減点だと思うけどね)
・・・
邦題「白鯨との戦い」
「白鯨」は「変わらない、変われない」オレたちを圧倒的絶望の中にて「変わること」の必要性を教えてくれている。
だから「白鯨」との「闘い」でなければならないのだ。
エネルギーも変わる。
時代も変わる。
邦題批判が的外れなお前も変われ。
マジ、いい邦題だ。本作を良く理解して考えられてる。
また劇画調のポスターにもあってる。まあ、映画のテーマからすると、あちらの、チェイスが一人モリをもって向かっているほうが合っているかもしれないけどね。
追記
時間の推移がめちゃくちゃ早いので、あっという間に激ヤセしたりして、ダイジェスト感が出てしまい、そのぶん損をしているし、それに対して、テーマがはっきり浮き上がってくるのは本当にラストぎりぎりまでなので、前半のキャラクター紹介がもたもたしすぎているところが痛い。
追記2
クリス・ヘムズワース。
メル・ギブソンとカート・ラッセルの真ん中あたりを行ってほしい。
いろいろ怖いお話でした。
白鯨に負けたのは船が小さかったからか。
もっと大きな船なら大丈夫だったか。
現代の船舶設備なら捕獲もできたか。
海に生きる男、カッコ良さそうで、
死と隣り合わせの仕事である。
荒くれ男たちが、いとも簡単に海に投げ出される。
助かるか海の藻屑か。
日本以外にも捕鯨する国があった驚き。
鯨油目的らしい。
出航する前に船主との契約書。
差別偏見的な船主との場も。
とにかくデカ過ぎるヤツでした。
荒くれ男たちが海に投げ出された近くで、
ヤツの尾鰭が水面を打つかのように
大きく海面上に現れた時の巨大さ。
あれ観ているだけで、心肺停止になりそう😱
ワザとつけ回し船の下に潜り込み、って
何考えているのだろう?
仕返しか?恨みがあるのか?
人間は、船を破壊されボートに荷物を移し
漂流していきますが、
食べ物も限られ、その行き着くところは⁉️
アンデス山脈の墜落事故と同じようなことに
なりました。
先に逝く者は‥‥。
残った者が生きていく為には‥‥。
自分だったらどうなのか、責める権利なんて無い。
船にも飛行機にも乗らずに過ごすべきか。
また修正するかも、です。
グリーンピースの関係者たちが見たら卒倒しそうな、そんな迫力満点の映画でした
導入部は静かで退屈なシーンが多くて「ちょっと選択ミスをしたかなぁ…」と思いました。
ところが30分を過ぎたあたりから、巨大な船を操舵して嵐の海に立ち向かったり、大迫力の捕鯨のシーンが続きます。
「イヤッホーイ!エンタメバンザーイ!╰(*´︶`*)╯」ですよ!
鯨を狩って解体するシーンなんて、グリーンピースの関係者が観たら、マジ卒倒しそう。
ある意味スプラッターかも。
海棲哺乳類が好きな人は、最初の方は鑑賞を控えた方がよさそう。
そこまで酷くはないんですけれどね。
それだけじゃないんですけれどね。鯨の群れが悠々と泳いでいるシーンなんて、とても美しくて見惚れちゃいましたからね。
海と空の描写も、とても美しいの。
てか、鯨油なんてものがあったのですね。それを得るために捕鯨をしていたのですね。←無学…
ちょいと調べてみると、かつての欧米では、鯨油を取る“だけ”のために鯨を乱獲していた歴史があったそうで。
おいおい!お肉は言うに及ばず、皮まで美味しくいただいていた日本人を見習え!ですよ。
(ちなみに私の大好物は鯨の竜田揚げです。かつての学校給食バンザーイ!ですよ。)
そんな粗末かつ、酷い扱いをしておいて、今さら賢い鯨さんがどーだのこーだの偉そうな御託並べるなし!ですよ。
ついでにもう少し調べてみました。
石油や植物性油が大量に生産されるようになって、鯨油の価値が暴落してしまったために、捕鯨存続の意味がなくなってしまったなどと、記されておりました。(いつもながらwiki先生ありがとうございます)
なんとかピースの連中、母国の手前勝手な理屈の黒歴史マジひでぇ!
あっ、またいつもの悪い癖。
とっととレビューに戻りますね。
巨大な白鯨が登場してきてからは『メガシャーク』ならぬ『メガホエール』の様相を呈してきたの。
王道ド迫力海洋パニック物の本性を露わにしてきたの。めっちゃスリリングなシーンの畳みかけで。
でもね、ちょっと「えっ?」ってなったのがね、鯨さんって、あんなに執拗で獰猛な生き物だったっけ?みたいな。←なにしろ無学ですからね…
ほんっと無慈悲なのね、巨鯨さんが。
そんな巨鯨に襲われて船を失った、航海パートの主人公たちが、飲まず食わずで漂流するボートの中で極限状態に堕ちいっちゃうわけです。
メインのお話は、こちら。
最初に船員の一人が死んだ時に「船乗りは、生き延びるためには“役立つ物”を捨てたりはしない」って!
その後は恐ろしいことに、生き延びるためとはいえ、くじ引きでカニバリズムまで行われちゃうの!
ガク((( ;゚Д゚)))ブル
ハズレ引いちゃうと、今度は自分が食材になっちゃうです。
( ̄□ ̄;)!!ナント!
その直接的な描写シーンはないものの、回想のお話の中で恐々と語られてるの。
内蔵を取り除いただとか、腕や足を切り離しただとか、肉を骨からそぎ落としただとか、心臓を食べただとか。
ガク((( ;゚Д゚)))ブル
食べた後は傷口を縫い直して海に葬ったとか。
食べた後はスタッフが丁寧に弔いました。的な?
約三ヵ月にも及ぶ漂流で、飢えと渇きで干からびて骨と皮だけのようになってしまった描写は、特殊メイクのお仕事なのかな?それともCG?いずれにせよ鬼気迫るものがありました。
特典映像を観ると、船のセットの背景にブルーバックが設置されていたので、きっとCG処理だったのでしょうね。
いっそのこと、カニバリズムの描写を映像化したスプラッタームービーに仕上げるのもよかったかもね。
でも本作は、狂言回し的ポジションの小説家が「白鯨」を書き上げるまでに至った、文学的な物語ですからね。
特典映像で制作に携わってきた人たちのインタビューでは、私の薄っすい感想じゃないところからの視点ではなかったですよ…当然。(笑)
漂流の果てに再び現れた巨鯨を、主人公が仕留めなかったのは、自らが死線をくぐりぬけてきたからこそ、命の尊さに目覚めたから?『ブレラン』のバティみたいな?
それとも同じ海で生きる者としての畏敬の念の現れだったのかな?
いずれにせよ、白鯨との闘いはそんなに大きなパートを占めていなかったので、原作小説のタイトル『復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇』の方がピンとくるかなぁ。
ちなみに『白鯨』は、ラストを薄ぼんやりと覚えている程度なので、おそらく小学生低学年あたりにテレビで観たと思います。
そのラストは鬼気迫る、かつ悲壮的な終わり方だったので、大変怖い映画だったと記憶しています。
機会があれば、ぜひもう一度観てみたいです。
<後半ネタバレ有!>捕鯨船に起きた悲劇の実話を実写化!海洋サバイバルのリアルがここにある!
【実話を元にした映画】
この映画は、1820年に捕鯨船エセックス号で実際に起きた悲劇を、約180年後、犠牲者と同じナンタケット島に住む歴史家フィルブリック・ナサニエルが緻密な調査により一冊にまとめた「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」を元に作られました。
ストーリーは乗組員の最後の生き残りトーマスから、世界に名高い小説家ハーマン・メルヴィルが取材していくという形で進みます。なぜかトーマスは、あまり話したがらないんです。奇跡の生還者なのに!その理由は後ほどわかります。
トーマスが重々しく語る内容は、あまりに現実離れした出来事で、内容を受け入れるのに少し時間を要すかもしれません。極限に迫られた人間の気力と行動力に脱帽しました。
【あらすじ】
1819年、鯨油獲得のため捕鯨船エセックス号が、アメリカのナンタケットを出港します。経験豊富なベテラン一等航海士チェイスと、おぼっちゃまでコネにより船長に抜擢されたポラードの2人を中心に物語が進みます。ぜひ2人の人間関係に注目しながら見てください。
南米大陸のはるか西の沖合に鯨の群れがいるのを知り船を向けます。通常大陸から離れ沖合に漁へ出るのは危険なためタブー。それでも結果が欲しい一行は舵を切ります。そこで一行に待ち受けている運命は・・・と言う展開で話が進む海洋冒険ロマンにして海洋サバイバル映画となっています。
帆船ってかっこいいですね。帆船って、私はONE PIECEでくらいしか見たことないので、困難が起きてもお気楽に解決できるくらい軽く考えていましたが、実際は違いますね笑。帆船の魅力にもぜひ注目してください。
---ここからネタバレ含みます!---
【遭難の過酷さ】
南米大陸からはるか西3800kmの沖合で鯨に襲われ船は大破します。ここから壮絶な遭難の様子が描かれています。ごく僅かしかない食糧はすぐに底をつきます。骨と皮のように干からびていく船員たち。生きるために選んだ手段がカニバリズムでした。
「船乗りたちは無駄なものを海に捨てない」というチェイスの言葉により息絶えた仲間を食べ、それでも足りず、クジを引いて犠牲になる仲間を決めました。正直、見ていて気持ち悪くなりました。描写にではなく、そうした状況に。生きるためとはいえ、選んだ道のエグさに衝撃を受けました。
【鯨油採取の重労働さ】
鯨を捕獲するのは命懸けです。鯨より小さな船で鯨を追いかけ、銛を突き刺さし、体力がなくなるまで追いかけ回さないといけないからです。鯨の身体から鯨油を採取する際は悪臭との戦い。かなりキツイらしいです。こんなに苦労しないと取れないことを知ると、「蛍光灯じゃなくて、LEDじゃないと嫌だ」なんてわがままを言っている現代がどれだけ幸せか実感しました。
【鯨はなぜトドメを刺さなかったのか】
船を大破させた鯨は、執拗に船員たちを追いかけ回しました。殺された鯨たちの報復をするかのように。しかし、遭難し弱り果てた船員たちを見ると攻撃をやめ、2度と姿を現しませんでした。
なぜ憎き人間にとどめを刺さなかったのか。私はお互いに拳をまじ合うことで、一種の友情のようなものが生まれたんだと思いました。両者ボロボロになるまで戦い、ライバルの健闘を讃えあうかのように。決して友だちになったわけではないので、また海で出会った時は戦うのでしょう。
鯨と船員の目が合い、黙って別れていく姿にそんな意思疎通があったのではないかと感じました。
【まとめ】
総じて面白い映画でした。話に引き込まれます。鯨の解体やカニバリズムなど、グロい描写もありますが、それがまた物語のリアルさを現してると思います。じっくりと映画を楽しみたい時に見るといいのではないでしょうか。
パシフィック・サバイバル
ハーマン・メルヴィルの『白鯨』をモチーフにした海洋・アクション・サバイバル・ストーリー。公開当時、見逃したのHuluで改めて鑑賞。
ハーマン・メルヴィルが小説を書く為に、捕鯨船エセックス号の生き残りトーマスを訪ねるところから、スタート。『白鯨』では明かされなかったエセックス号の悲劇を、当時の様子の聴き取りをもとにしながら、物語は進行。
19世紀の捕鯨基地のナンタケット港の街並み、人々の衣装、捕鯨船の様子など、その当時の世界観を精巧に蘇らせています。
そして、なんと言っても、白鯨とのバトルや嵐の中を突き進むエセックス号の描写は、CGを駆使しながら、大迫力で迫ってきます。その中で、大自然の前では、人間の力などホントにちっぽけな存在であることも、併せて訴えかけています。今のコロナと一緒ですね。
ストーリーの後半は、アクション色より、サバイバルの残酷さと厳しさが描かれています。生きる為にした人として許されない判断と行為は、仕方のないことだったのかもしれない…。
経験が乏しい船長が、次第に心変わりをし、最後に聴問会でホントの事を告げた事、そして、トーマスが贖罪と感じてきた漂流中の出来事を語る事で、最後に、ヒューマンドラマとしての効果も高めていると思います。
クリス・ヘムズワースば、同じアクション作品ですが、アベンジャーズでは見せない、人としての強さと弱さの両面を見せてくれました。
壮絶だったな~
「白鯨との闘い」字幕版 PSvitaで鑑賞。
*概要*
一等航海士オーウェンと船長ポラードが乗るエセックス号が太平洋沖で巨大なマッコウクジラに襲われ、乗組員たちの死闘を描く。
*主演*
クリス・ヘムズワース
*感想*
PSNで100円レンタルだったので、即借りました。あまり情報を入れずに鑑賞しましたが、壮絶でした。鯨が怖すぎる。。
エセックス号の沈没と壮絶な無人島でのサバイバルがリアルに描かれていて、とにかく凄かった。
イケメン一等航海士と生意気な船長との関係が常にピリピリ。でも、途中から次第に二人の関係との絆が深まっていくのが良かったかな。
ちょっと予想外だったのが、漂流するところ。タイトルが「白鯨との闘い」だったので、まさか無人島でサバイバルするとは思ってもみませんでした。予想外でしたけど、なかなか緊張感が伝わってきました。
現在と過去が行ったりきたりするのがいい。
全然複雑じゃない。最後の方は感動しました。
タイトルを忠実にしたら…
視聴:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:語りの最初にあるが二人の男の物語であり、鯨はスパイスに過ぎないかなと。それぞれがどう考えてどう行動し、物語の終盤にむかってどう変わっていくかを見ていくと面白かった。
SFかと思ってたら…
原作を知らない無知な人間なので、
てっきり白鯨とは巨大鯨だと思わせといて、実は海底から現れた地球外生命体の操る未確認物体で、船を失った乗組員達がそれに乗り込んで港に帰還…という話しを想像していたら、全然違った!こんな瀕死の人喰いサバイバルが待っているとは!!
安心してください。巨匠ロン・ハワード監督ですから、ちゃんとしたいい映画です。フツーにお勧めです。
リアルな映像と濃い内容。
映像もすごいし、話も単に鯨と戦うというよりは、後半になるとひかりごけ的展開にまでなってしまい、鬼気迫るものがあった。
海の下に泳ぐ鯨のなんとも言えぬ凄まじさがとってもリアルで圧倒された。波のかんじや船の様子もリアルで、映画館で見たらすごそう。酔いそう。
海の果てしなさ、鯨の底知れぬパワー、それに立ち向かう人間の執着心とプライド、生への渇望。
自然の前で人間は無力だ、自然に立ち向かうなんておこがましい、という分かりやすいテーマかと思いきや、人間心理の深い部分を考えさせられる映画。
鯨と海の大きさと人間の小ささ
クリヘムとトムホランドを一度に見れるなんとも私得な映画。
2人ともとてもかっこよくてかわいかった。
序盤は船の構造にワクワク。
帆ってあんなにあるのかと、たくさんの帆を組み合わせて、その時の天候によって変えるのかと
当たり前なのかもしれないけれど、船に詳しくない私にはとても心に残った。
鯨を獲るシーンにも感心。銛だけで獲れるのかよ!って思ってたら獲ってたねぇ。
漂流中に現れる鯨の大きさ、そして海の果てしなさ。
予想の斜め上
予想の斜め上でした
毎度邦題には騙される。白鯨と戦う男たちの映画かと思えばまさかの人間の極限状態の漂流サバイバルものだとは…
いろいろ考えさせられるものがあり
生き残る為には人間は一線を越えてしまうんだなあ
その事実を隠さずむしろ隠すことの罪深さに耐えられず
これ実話とは尚更
事実は小説より何とかっていうけど
ほんとその通り
映像も凄く綺麗で魅了される
なかなか
どうして、鯨を求めるため出航するのだろうか。
時代的背景がもちろんあるのだろうが・・・。ロマンなのか。
1度目の白鯨遭遇、船を損失。
2度目の遭遇、仲間を失う。
3度目・・・。
主人公たちをあざ笑うかのように出現してくる白鯨。その巨体に圧倒される。
タイトルなし(ネタバレ)
思っていたよりおもかった
おもしろかったが
自分が多くの人が死ぬことが苦手なこともあり
仲間がどんどん死んでいくのがしんどかった
島に流れ着いた時
卵を殻のまま食べてしまったり
するシーンには唖然とした
もちろん感動したシーンもあった
家族との再開のシーンがよかった
子供がくるくるでかわいかった
最後の白鯨との対面で
なぜ襲ってこなかったのか気になる
よかった
鯨との壮絶な戦いが見られると思ったら、やられっ放しで後半は漂流ものになってしまい、かなり眠かった。
捕鯨の場面はその時代にもしカメラが回っていたとしたらこうだったのかもしれないと思うほどリアルな感じがした。鯨の胴体に入り込んで油を取るなど、へえと感心した。
まさか『野火』『グリーン・インフェルノ』に続いて人肉映画でもあったとは、驚いた。『白鯨』の取材映画でもあり、『白鯨』を読んでみたくなった。
しかし、物語を語るおじさんは、10代であんな散々な目にあったせいでアル中無職みたいな人になってしまったとのことだが、それにしては結婚をしているし宿の経営もしている。すぐ酒におぼれたわけではなく、しばらく真面目に過ごしていたけど年々トラウマがひどくなっていったのだろうか。そこに噛みあわなさを感じた。
不都合な真実は隠せ
不都合な真実は隠せ。
でも、自責の念に駆られてる事は誰かに話して罪を償いたい。
事故や災害にあった人、戦争に行った人には心の傷となって残ってしまう事があるでしょう。
捕鯨に焦点を充ててますが、19世紀の世の中は鯨の油を宛にしないといけないほど現代と比べ不便だったのですね。
世の中便利になれど、その陰でこの映画の船乗り達のように過酷な状況に置かれている人達がいることを忘れてはいけない。そんな映画でした。
ただ、ジョーズのような映画ではないので期待しないように。あくまでも海難事故映画か。
魚心あれば海心
H・メルヴィル著『白鯨』のモデルになったとされる、
1819年の捕鯨船エセックス号遭難事故を描いたドラマ。
監督のロン・ハワードは毎回全く異なる題材に挑戦するが、
毎回小憎らしいほどにそつなくそれらを仕上げてくる。
本作の時代背景の描写や人間ドラマに関する部分も、
淀み無く分かり易い語り口だった。
船員どうしの友情や確執は後々の展開にも利いてくるし、
『白鯨』の著者メルヴィルと語り部ニカーソン、
それぞれの“闘い”の決着も胸にじいんと来る。
当時の生活や捕鯨に関する詳細な描写も興味深かった。
あの“採掘作業”なんてゾッとするね……。
.
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だが映画のメインはやはり、“白鯨”の恐ろしさと
船員達のサバイバルに関する部分。
邦題から、“白鯨”との息詰まるバトルが
何度も展開されるのかと思いきや、
“闘い”と呼ぶにはあまりにも一方的な展開。
体長約30mという巨躯の怪物は、主人公らの乗る
捕鯨船エセックス号をあっという間に沈めてしまう。
(なお、マッコウクジラは大きくても20mくらいだとか。
シロナガスクジラでは稀に30m超の個体もいるらしい)
物語の本番はそこからだ。
エセックス号を沈めた後も、“白鯨”はまるで人間の
ような不気味な執念で主人公らを執拗に付け狙う。
「小っぽけな貴様らなんぞいつでも殺せる」と嘲笑うかのように。
「追い回され殺された同胞の恐怖を思い知れ」と怒り狂うかのように。
あれだけの強大な生物が、裸一貫の人間に対して、
明確な知性と悪意をもって襲い掛かってきたら……
太刀打ちできる筈もない。
原題からの連想で、
『魚心あれば水心』ということわざが浮かんだ。
こちらが親しみを持って歩み寄れば、相手も
親しみを持って歩み寄ってくれる、という意味。
航海士オーウェンは最後、怒りや意地や復讐心を
棄て去って“白鯨”に接した。それは単に生き延びる上での
選択だったのかしれないし、自然に対する人間の力など
小っぽけなものと思い知らされたからなのかもしれない。
いずれにせよ、彼の心を読み取り、“白鯨”は彼らを赦した。
あの大きな、全てを見透かしたような眼が忘れ難い。
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この映画の“白鯨”はいわば、
人間の命を容赦無く奪い去る自然の猛威そのもの。
本作の時代より遥かに技術が進んだ現代においては
時々、「自然は人間がコントロールできるもの」と
思い違いをしてしまう事がある。けれども、
地震や異常気象等の天災に見舞われた時に改めて我々は、
生身の人間がいかに非力な存在かを思い知らされる。
飲む、食べる、明かりを灯す、建物によって身を守る――
『生活する』という当たり前の行為が、実は
どれだけ困難で、そしてどれだけ残酷な事か。
日々を送る上で、我々は他の何者を犠牲にしているのか。
それを忘れてはいけないし、犠牲になっているものたち
に対して最大限の感謝と敬意を示さなければならない。
猛威を振るう“白鯨”と、その後に待ち受けていた
地獄のような展開を通して考えたのは、そんなこと。
本作で捕鯨業のトップ連中が批判的に描かれているのも、
敬意も感謝も忘れて金儲けに走る姿勢への批判だろう。
.
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前述通り、
ロン・ハワード監督の映画は毎回手堅い出来だが、
本作はいつもの彼よりも骨太でズシリとくる作品
だった気がする。それでもこんなヘヴィな
内容をこれだけ見易く撮れる辺りは流石。
新年からめでたい気分に浸れる映画ではないが(苦笑)、
良作でした。
<2016.01.16鑑賞>
.
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.
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余談1:
「聞いたかね? 地面から油が湧いたそうだよ」
という、ニカーソンの終盤での台詞。
海上で命懸けで油を取っていた彼には、陸上で油が
取れるという話が何とも皮肉な話に思えたのだろう。
とはいえ石油採掘が加速した事で、この映画が批判する
自然軽視・営利主義的な姿勢も加速していったのかも。
余談2:
原題が『In the Heart of the Sea』なのに
邦題が『白鯨との闘い』とはこれ如何に。
とはいえ、原題のままだと名著『白鯨』に関連する
映画だという点を日本の観客に向けてアピールする
には難しいと判断されたのかねえ。
原題をどう訳すか考えてみるとなかなか難しい所。
致命的にダメなところが2つ
つまらないとは言わないが絶賛とは言いがたい作品
海の象徴として描かれる鯨のCGがいまいち。
大きさがいまいちわからないし、迫力もあんまり感じなかった。
船と並ぶシーンがあって何か大きいのかな?ぐらいはわかるが、大きいが故の怖さが感じられなかった。
オーシャンズとかの方が圧倒的に大きさ、迫力、怖さがある。実写に勝てないのは当たり前だが、これが現状のCGトップの出来とは思えない。
全編回想だが語っている人が知り得ない映像が多すぎる。そこが終始引っ掛かり乗れない。クリスヘムズワースが語るなら納得だが。
他にもいろいろ良いとこ悪いとこあるが続きはブログで
しかし、何を言おうとこの映画が反捕鯨=日本を狙い撃ちなところに代わりはないのか?…
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